屋根のデザインをまず決めるうえで選ぶのが形です。屋根の形の種類は一般的には4種類です。「寄棟(よせむね)」「切妻(きりづま)」「方形(ほうぎょう)」「片流れ」の4つです。
寄棟:こちらは上から見ると(図:>ー<)真ん中に線があり、頭とおしりがハの字に分かれている形をしています。家の幅が長くても簡単に用いれるデザインで、ハの字に開いた下にも適した形の日よけ・雨よけを設けられることが最大のメリットです。
切妻:こちらのデザインはみなさんがよく考える一般的な屋根の形をしており、ハの字の屋根が家の中心線から両側に流れているのが特徴です。とても形がシンプルで壊れにくいメリットがあります。
方形:宝形は上から見ると(図:X)バッテンの形をしており、家の中心点から4方向に等しく流れているのが特徴です。こちらも比較的メンテナンスがしやすく、家に可愛らしい印象をあたえることができます。
片流れ:こちらのスタイルは上記3つよりも、とてもシンプルでメンテナンスが一番少なくてよいオシャレなデザインの屋根です。一枚の大きな板が右から左へと大きく傾いているような形をしています。
屋根の素材は大きく分けて4つあり、それぞれ「ガルバリウム鋼板」「瓦」「スレート」「トタン」があります。
ガルバリウム鋼板:ガルバリウム鋼板はいくつものの層で出来ており、鋼板の上にはアルミやシリコンで作られた合金がコーティングされ、更に樹脂を用いて加工してあります。とても軽く長持ちで今や一番人気の素材です。
瓦:日本古来より使われている瓦。とても重く雨をしのいでくれる分、地震など災害にはとても弱い素材です。和モダンハウスなどをデザインするとき以外は基本的に避けましょう。
スレート(粘板岩):こちらは圧縮された粘土・砂の板です。とても安く、ローコスト住宅などに頻繁に使われる屋根です。しかしメンテナンスもガンバリウムより多くしなければいけないのと、重さがある程度あるため地震の際には危険な落下物になる可能性があります。
トタン:昔の安価住宅などに用いられたトタン。とても錆びるのが早く、長期保存住宅には向かない屋根です。