両側を隣家で挟まれた細長い敷地であるが,敷地の長さををいかして奥行きのある家づくりすることとした。中心に中庭を配置して大きな開口を設けて日光と風の通り道をつくり、周辺からのプライバシーを確保しながら開放的な室内空間となるようにした。 寝室は2階に設けて1階は生活を楽しむ場としている。玄関は希望されていた農家の土間のようなスペースとしてつくり、ご主人の趣味の空間とした。外部アプローチー土間ー中庭ー食堂ー外の緑と連続して配置し、部屋の間は木製のガラス框戸で仕切るだけにし、ご主人の仲間が大勢集まる時は引戸を開け放って、広い会場ができるようにした。
□ 建て主の要望
・ 都会に暮らしながら田舎にいるような家。
・ 仲間と宴会のできる場が欲しい。
・ 家の中で七輪でサンマを焼きたい。
・ 木をたくさんつかった家。
<土間の玄関>
玄関は田舎の農家の広い土間のようにしてつくり、框戸を介して中庭、食堂へ連続する。玄関先の多目的スペースとしてつかい、人を迎えたり、焼き魚を楽しんだり展示をしたりできる多機能マルチ空間です。
土間は伝統的な三和土としました。専門の職人につくってもらいました
土間でサンマを焼く
土間の古来からある伝統的な三和土は固まるととても安定しています。
<外観>
駐車スペースを通ってから奥行きを感じるようクランクして家の玄関に向かう。
外部玄関アプローチの木の框戸を開けると、土間の玄関に入る。通りからは植栽で中が直接見えないようにしています。
<土間の玄関>
玄関は田舎の農家の広い土間のようにしてつくり、框戸を介して中庭、食堂へ連続する。玄関先の多目的スペースとしてつかい、人を迎えたり、焼き魚を楽しんだり展示をしたりできる多機能マルチ空間です。
<伝統的な三和土の土間>
砂を敷き詰めて石灰を散布し粘土を転圧して本格的な土間とした。
粘土は瓦につかう地中の菌のない粘土を使用しています。
食事室ー中庭ー土間玄関
各スペースの間は無垢材の木の框引き戸を設置して広いスペースとする。
<食堂>
窓越しに見える周辺の緑
内装は杉板材です。
<中庭>
家の中心に隣地の視線を遮った中庭をもうけることで開放感をつくる。
ここから光や風を十分に取入れる。
隣家との間の衝立(塀)
木の格子に半透明のアクリルをはったスクリーン。
隣家の視線は遮りながら光を取入れる。鉢置きの花壇に利用している。
<中庭>
中庭の床材に解体材を再利用して並べました。