3*D空間創考舎一級建築士事務所

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K-HOUSE

佐久平から千曲川に向かい、小諸大橋を越える辺りから山の急斜面が始まる。佐久の街並が一望できる標高八百メートルまで登ったのちに、なだらかな台地へと変わり、山並みを背景に田畑が目の前に広がる。8月の猛暑も避暑地ならではの清々し気候に少しは和らぐが、澄んだ空気のせいか、日差しは容赦なく頭の上から照りつける。
県道から小径に折れ曲がった辺りから、林間のしっとりとした気配と木々の間から落ちる木漏れ陽に、工事中に何度も足を運んだ記憶が呼びおこされる。

そもそものスタートは建築資材を個人輸入し、半セルフビルドで家を建てたいという事であった。条件としては、木造住宅、特に2×4工法を希望された。さすがに施工そのものは専門家に任せると云う事で進行したが、資材の7割は海外から船便で輸入する事になった。およそコンテナ2台分の資材は、木材、サッシ、玄関ドア、ガレージドア、断熱材、果ては薪ストーブにまで及んだ。特に、板材関係は日本と規格サイズが異なったため、建物全体をインチ・フィートで設計する事になった。また材料支給による工事のため、施工業者を個別に見つける等、設計者の守備範囲を超えた中での作業を行った、思い入れの深い住宅である。その家に訪れるのは数年ぶりの事だった。

母屋の作り込みと同時に行った植栽は大地に根付き、竣工当時に現れていた土の表面も下草にすっかり覆われ、緑深い様相を呈していた。北向きの斜面に差し込まれた打放しコンクリートの壁は少し埃をはらんでいるが、杉板型枠の模様も陰影が深まり、辺りの風景とより一層馴染んだ印象を受ける。家主と一緒にアプローチに敷き詰めた耐火煉瓦も少し苔をはらみ、家全体が、この場所と一緒に生きづいている事を感じた。

ひとしきり周りを巡っていると、春から秋の住まいとしている家主が家の中に招き入れてくれた。玄関の叩きには、箱詰めされた野菜と農耕具が所狭しと置かれていた。地元の畑作仲間と手作りしたものだという。手がける野菜も数種類にわたり、どれも見事な出来映えであった。

玄関から階段を3段上がりリビングのソファーに腰掛けた。北向きに広がる四メートル角のピクチャーウィンドウの奥には、遠く浅間山を望む事もできるのだが、この季節は葉が生い茂った細長い唐松の木々がゆっくりとたなびいているのが見える。ゆるりとしたその振幅は一様ではなく、前後左右にそれぞれ動き、あたかも悠久の時間がそこに流れているかの様な錯覚を覚える。

ほどなく朝食がダイニングテーブルに用意された。手作りのパンとジャム、そして畑で作った野菜が並ぶ食卓は、天窓から差し込む光に包まれた。ふくよかなこの地に根ざした暮らしがそこにある事を感じた。

所在地 / 長野県小諸市

構造 / 木造枠組壁工法

規模 / 地上1階、地下1階

敷地面積 / 606.79㎡

建築面積 /   75.45㎡

延床面積 /   81.31㎡

家族構成/ 夫婦

3*D空間創考舎

☎03-5772-6522

  • K-HOUSE外観1: 3*D空間創考舎一級建築士事務所が手掛けた家です。

    K-HOUSE外観1

    この写真を使ったエディターのアイディアブック
    アイディアブック: 1
    ["JP"] [Published] 家族の家、優しい外観
  • K-HOUSE外観2: 3*D空間創考舎一級建築士事務所が手掛けた家です。

    K-HOUSE外観2

  • K-HOUSE内観1: 3*D空間創考舎一級建築士事務所が手掛けたダイニングです。

    K-HOUSE内観1

  • KHOUSE外観3: 3*D空間創考舎一級建築士事務所が手掛けたです。

    KHOUSE外観3

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