TASS建築研究所

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京町の家

モノや風景を屏風絵のように並べ“受容”する

城下町風情が断片的に残る、地方都市の中心市街地における住宅である。

城郭や幹線道路という都市的・土木的スケールと、城下町界隈の建築的スケールが近接する地方都市特有の敷地状況のなかで、そのスケールギャップを埋めつつも石垣などの景観資源を十分に取り込むこと、そして施主の要望である周囲に開きつつプライバシーを確保し、さらには将来的には店舗などへの転用も視野に入れること等が計画の課題であった。

まず都市的スケールと対峙するために、敷地で得られる最大長である対角線を基調とした、三角形平面の空間構成を考案。

遠近法を感じにくい三角形の空間に身を置くと、部屋全体の三次元的な立体性よりも、内立面の二次元的な平面性が顕在化する。さらにここでは空間の奥行きが浅いために、幅16.5mもの水平連続窓から取り込まれた風景は一瞥して捉えることができず、キュビズム絵画のようにシーンが解体される。

さらにテラスの平面を“近景を隠す立面”として扱うことで、幹線道路の往来が自然と隠蔽され、そのプライバシーが十分に確保された状態のなかで、距離やスケール感が曖昧となった石垣、櫓、樹木、橋、そして建具やテラスが等価に並ぶ。

つまり「抽象化された風景」の一大絵巻が展開するのである。

ここでは他の内立面も含めて、どの方向を向いてもモノや風景が等価に並ぶように感じられる空間を目指した。それはモノもマンションも古民家も石垣も景観的資源として肯定し、社会的・都市的実態として “受容”するような眼差しに基づいている。

建物の全体構成としては、将来の用途変更も想定し、ビルのようで店舗のよう、3層のようで2階建て、ブルータルのようで繊細というように、一見どのような建築かわからない風貌を意識している。それは、大と小、過去と現在といった2つの境界に位置する不確定性の表現ということなのかもしれない。

用途:住宅

規模:敷地面積224.94m2/建築面積101.7m2/延床面積157.1m2

構造:壁式鉄筋コンクリート造

所在地:熊本県熊本市

竣工日:2014年8月31日

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けた家です。

    京町の家

    敷地のなかで得ることができる最大長である対角線を長辺とする三角形を基調とした平面をもつ住宅です。幅16.5mのパノラマウィンドウから城郭や緑を豊かに取り込むことができます。

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けたダイニングです。

    京町の家

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    ["JP"] [Published] homify360°:城下町に現われたパノラマウィンドウを持つ家

    持ち上げられた床レベルと、大きなテラスが道路の車や人といった近景を覆い隠すことにより、プライバシーが保たれた中で大きく開くことができます。そして対角線上の窓面には、石垣や豊かな自然環境による一大絵巻が展開します。

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けたリビングです。

    京町の家

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    ["JP"] [Published] homify360°:城下町に現われたパノラマウィンドウを持つ家

    キッチン、ダイニング、そしてリビングが一体化した三角形のワンルームでは遠近法が感じにくいことにより、風景やモノが主役となった独特のインテリアを形成します。

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けたリビングです。

    京町の家

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    ["JP"] [Published] homify360°:城下町に現われたパノラマウィンドウを持つ家

    ダイニングテーブルは直径1850mmもある大きな円卓。三角形状の空間のなかでゆるやかな中心を形成しています。

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けたテラス・ベランダです。

    京町の家

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    ["JP"] [Published] 風を感じるプライベート空間、屋上バルコニーのある家

    三角形状のテラスと、同じく三角形状のリビング・ダイニングが対角線上で合わさることにより、内外がつながった矩形の大きな空間を獲得しています。

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けた家です。

    京町の家

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    アイディアブック: 1
    ["JP"] [Published] homify360°:城下町に現われたパノラマウィンドウを持つ家

    外壁は表情のあるコンクリート打放し。薄く着色した撥水材を施したことにより、わずかにウェットな質感となっています。これは将来の外壁汚れを紛らす効果もあります。

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けた家です。

    京町の家

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    アイディアブック: 2
    ["JP"] [Published] homify360°:城下町に現われたパノラマウィンドウを持つ家
    ["JP"] [Published] 今週のベスト5アイデアブック (6月20日)

    住宅のようで、店舗のようで、ビルのようにもみえる外観。また二階建てにも三階建てにもみえます。この不確定さは、将来のコンバージョンにも対応できることと、城郭の巨大さと対峙したときのギャップを曖昧にすることを目的としています。

  • 京町の家: TASS建築研究所が手掛けた家です。

    京町の家

    都市的・土木的なスケールをもつ城郭と、建築的なスケールをもつ城下町の間をつなぐような建ち方をしています。城郭に角度を振って構えていることにより、内部より見た風景がよりダイナミックに感じられる効果があります。

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