茶室は日本建築文化の集大成という程、小さな空間に多くの伝統技術が用いられ、『侘び』『寂び』の世界を構成しています。 しかし、元々は銘木を用い名工が建てる高価なものではなく、自然の中にあるものを、あるがままに用いて建てる心に本質がありました。
より多くの方々に本物の文化に触れていただく為、伝統的な空間創りには手を加えず、構法や素材の開発を行った結果、工期短縮・低コスト化という画期的な茶室を実現しました。
このプロジェクトは、企画設計から建設までを一貫プロデュースし、フランス/パリ郊外にて茶室を建立したものです。
茶室へと続く茅葺きの門。
敷地から見た茶室。
パリ郊外とは思えない景色がそこに広がっている。
形式-三帖台目切、下座床
屋根-琵琶湖葦
外壁-土佐漆喰塗
化粧材-高知魚梁瀬杉
職人を伴って、渡欧。
日本にて一度組み立てた材料を、現地にて組み立てていく。
パネルユニット化・新構法開発により、工期短縮化を実現。
葦葺きの職人も同行。
琵琶湖の葦および現地調達の材料で、葦葺きの屋根を仕上げていく。
三千家の一つである武者小路千家家元による献茶会を開催。
茶室内部
内壁-土佐漆喰塗
土佐和紙貼
天井-葦ズ
床の間-金箔壁紙