今井健太郎建築設計事務所

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ご利益気分な銭湯

日本におけるお風呂文化の象徴であった「銭湯」の数が激減している。スーパー銭湯など近年に台頭した温浴施設ではなく、いわゆる町場の銭湯(=料金規定がある普通公衆浴場)についてのことである。東京都では、昭和40年代には2700件もあったその数が、現在は800件を下回る状況となってしまっている。

 このような背景の中、銭湯の内装・設備全面リニューアル(一部外装工事を含む)に関わらせていただいた。既設7階建てRC躯体の1階/店舗スペースと、地下1階/機械室の全面リニューアルという条件で、計画敷地はいわゆる谷根千(=谷中・根津・千駄木)と言われる下町文化の香りが色濃いエリアの端に立地する。

 銭湯が再活性化するためには、地域との密接なつながりと、店の個性化が必要だと考える。今回は谷根千という寺社が非常に多い地域性から、設計コンセプトを「ご利益気分な銭湯」とし、利用者がお風呂に入ることで、より幸せな感覚を得られるような空間をイメージした。具体的には七福神のキャラクターや、風水カラーの要素などオメデタな要素を各所にちりばめて独自性を表現しつつ、富士山のペンキ絵(これも文化として絶滅の危機にある)や番台を思わせるフロントカウンター、木製の下駄箱&木札など、昔ながらの銭湯ならではのエレメントを継承し「懐かしくも新しい銭湯空間」づくりを目指した。

 銭湯減少の大きな理由は、主として家庭風呂の普及とス-パー銭湯的温浴施設の台頭などが挙げれる。しかし銭湯には、都市生活者および高齢者のための「コミュニケーション空間」「健康維持施設」「ごく日常の心身リラックス空間」として、スーパー銭湯や家庭風呂では得られない生活衛生機能以外の「付加価値」があると考える。今後、都市空間における銭湯の意義が再発見されていくことを願いながら、当事務所では様々な活動を行って行きたいと考えている。

  • ご利益気分な銭湯/文京区/ふくの湯/今井健太郎建築設計事務所: 今井健太郎建築設計事務所が手掛けた商業空間です。

    ご利益気分な銭湯/文京区/ふくの湯/今井健太郎建築設計事務所

    種別 :リノベーション

    用途:公衆浴場

    規模:約180m2

    構造:鉄筋コンクリート

    所在地:文京区千駄木5-41-5

    竣工日:2012年1月

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