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M-BUILDING

高田馬場という立地条件を観察していくと、昼は学生達が賑わい行き来し、夜は飲み屋が多いせいかサラリーマンがとても多い街であることがわかった。
そこで、昼の顔も夜の顔も、共に存在感のある表情を持つ建築にしたいと考えた。 昼も夜も綺麗に見えるものを考えていくと、プロダクトとしての照明器具が思い浮かぶ。 意匠的に優れた照明器具は、夜、光が点ったときに光と影を見事に演出して美しく見えるのは当然だが、昼の光が灯っていない時にも実は美しく見えるようにデザインされているものである。

昼も夜も美しく見せるには、やはり光の操作が欠かせないと考え、より光を強調するためにルーバーを建物全体に巻き付くように張り巡らせた。これにより昼間は室内側へ光と影を強調するように縞模様が綺麗に現れ、そして夜は建物の照明の明かりを適度に遮り、まるで建物そのものが照明器具のような造形を見せる。そんなことを意識してデザインした。 また、結果このルーバーの隙間感が、本来重たい印象となるコンクリート打ち放しの建物を、軽やかなも印象のものへと変容させる効果をもたらした。

このビルのデザインにおけるもう一つの特徴が入口である。建物の足元をアーチ状に削りとったかのように配置されており、その適度なアンバランス感で、道行く人びとの視線を集めることに成功している。 このアール曲線の入口は、構造体と同じコンクリート打ち放しに見えるが、実は鉄板で造られている。その断面は鉄板の薄い小口しか見えず、ここでも建物の印象を軽やかなものにしている。

  • M-BUILDING: RCageが手掛けた商業空間です。

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