1階を「パブリック・スペース」2階を「プライベート・スペース」と明確に分け、「開放的な土間空間」でそれぞれを繋げました。各部屋の建具を開放すると、そこはパティオへと広がり、外部と一体になった空間に変化します。ゲストルームの和室8畳も、東屋のようなイメージでコーナー和室の空間として、屋外パーティーでのお客のもてなしの場としても利用できるように計画。平面上及び立体上での各空間を「繋げる」「分ける」機能として、外部が入り込んだような透明感ある軸線空間を採用し、ブリッジが横切ったり、ガラス面へと繋がる、立体感のある接合空間となっています。
一つの立体を刳り貫いたようなシンプルな表現。視線を遮るように、部屋の開口は小さく抑えています。刳り貫いた部分に掘りの深い大きな開口を設けて、外部とのつながりが出来る軸線を強調。
ポーチから室内に入ると立体感溢れる連続空間が広がります。階段越しに、列柱からの溢れる明かりの先に、家のシンボルであるパティオが見えます。
ホールからは大きな開口部越しにパティオが見え、建物の2つのゾーンの緩衝ゾーンとなっています。
シンボルツリーを設けた家の中心となり、「光の庭」として「もてなし、くつろぎ」の場として内部空間の延長として、アウトドア空間としても利用出来、更に、夜はライトアップして雰囲気を楽しめます。
和室はゲストルームにもなり、パティオを挟んで、リビングが見えます。床は半畳の縁無し畳敷。
リビング・ダイニングは大きな吹き抜け空間。上部のハイサイドライトより柔らかく明るい自然光が入ります。右側はパティオに面してまいす。
吹き抜け上部西側は廊下側から光が入ります。正面上は書斎へと繋がる開放的な空間です。
手前はステンレス製のシャープなアイランドキッチンで、建主さんこだわりのTOYOキッチン製。奥はオリジナルで造作した濃茶の面材と人工大理石のカウンター。壁面はガラス(キッチンビトロ)でバック部分を対照的に落ち着かせています
土間の吹抜けに隣接した、明るく開放的なギャラリーのような廊下です。
2Fのトップライトとバスコートへ繋がる開放感のある水廻り。化粧室からも奥のバスコートが垣間見られます。