閑静な住宅街に位置する大型の住宅。コンクリート造ながら下地、断熱材から仕上に至るまで全て自然素材を使用して健康に配慮。全体は大きな曲面壁で南側のパブリックな空間を囲み、屋根も曲面にして柔らかな感じにしています。砂岩、石灰岩、石灰石モルタル、珪藻土、植物性塗料、チーク材等で暖色系に統一して落ち着いたデザインにした。地階はホームシアターと和室のゲストルームです。
手前は砂岩小端積みの壁と白壁のフレームと曲面屋根。後部はフランス産の塗壁材を使用。緩い曲面の壁が前部より突出し、内部へと誘う構成としました。
広い敷地なので間延びしないように、ピンコロ石式の長めのアプローチにしました。砂岩の列柱の裏側はパーキングスペース。シンボルツリーを2か所植えて、奥の方に玄関が見えるように演出。
シンプルに門型で伸びやかなゲート。建物に合わせた塗壁に砂岩の壁が交わっています。
北側アールの塗り壁と南側インド砂岩小端積みの面をつなぐ庇と玄関。背景の空の深みが地中海風の色調を引き立たせます。
広々としたゆとりの玄関ホール。奥は吹抜ていて中庭が見えます。
緩やかな曲面の塗壁が内から外へと連続します。重みのある両開きのドアは天井までの高さがあります。
玄関ホール壁面を彫り込んだ形のニッチ。ガラス台を透過した明かりと影が白い玉砂利に映ります。
リビング・ダイニング出入口周りは吹抜になっていて、両脇へ引き分ける扉は三日月状に対称にガラスが入っています。
吹抜の天井は曲面になっています。砂岩の壁の奥は書斎コーナー。
床材はチーク、壁面・天井はイタリア製塗り壁。
曲面壁の内部はパントリー、バックカウンター。丸柱に絡んだカウンターからは庭を見ながらのティータイムを過ごせます。
長さ5メートルの大型キッチンカウンター。天板は人工大理石で実用的にし、扉面材、パントリー、バックカウンターは天然木で落ち着いた色調にしています。
壁面幅一杯のデスク、左右に収納棚は造作。足元と背面はPSヒーターを設置。上部からは大きなトップライトからの自然光でで明るいスペースになっています。
南北のゾーンを渡るブリッジより吹き抜け越しに庭を見下ろす。
ヘッドボードとナイトテーブル類を一体で造作しています。壁一面に木製サッシを設け、明るい室内です。裏側はクロゼットスペース。
テレビ台を開口部に合わせて造作しています。両側の木製テラスドアからはルーフテラスに出入り出来ます。
階段側は吹抜になっていて、自然光が差し込み、PSヒーターでほのかに暖かく1Fにも暖気が上がります。右手の大きな建具を引き分けるとホームシアターと一体のスペースになります。
中央にスクリーンが上下します。ガラリになっている扉内にスピーカーが入り、すっきり納まります。
ドライエリアは円形になっていて石と植栽が段上に地盤面へと連続します
縁無の畳敷と縦格子のすっきりした建具、低めの飾り台などの演出でモダンな和のゲストルーム。正面格子の建具の奥は押入になっています。
ゆったりしたバスルーからは坪庭が見えます。バスタブはジャヤグジー。壁面は白い大判の磁器タイル、天井は桧で仕上げてます。
曲面壁と天井は塗り壁で床はコルクタイル、カウンターは大理石。ゆったりしたトイレです。
シンボルツリーを囲む円形のベンチから主屋を見る。
南北のゾーンの緩衝部分となり、玄関からのアイストップ、バスコートも兼ねた洋風坪庭.