■ロケーション
本計画地は、東側に12m道路があり交通量が比較的多い場所に位置しているとともに、敷地の高低差が最大約1.3mの斜面地です。また、敷地面積が約130㎡(横13m×縦10m)と比較的小さく、第3種風致地区に指定され、建築規模も厳しく制限されています。
■コンセプト
建物を建てるうえで好条件と言えないこの敷地のマイナス面を、ポジティブにとらえる事としました。
前面道路の幅員および交通量を考慮して、建物を2mセットバックすると共に駐車スペースとすることで、限られた敷地を有効利用しました。そして、道路に面する開口部前面に植栽を行い、プライバシーに配慮しながら、緑化率を上げました。
また、外部から覗くことのできないアウトドアリビングを設け、そこを基点に各フロアを配置することで、プライバシーを守りながら、採光および通風を確保できる計画としました。
敷地の高低差を活かしてスキップフロアにすることで、変化に富んだ視線を楽しむと共に空間的な広がりを感じられるよう配慮しました。また、床のレベルによって天井の高さを変えたりつなげたりすることにより、この小さなスペースに空間の連続性が生まれ、圧迫感や閉鎖感がなくなり豊かな空間となりました。
東南面外観
フロアー構成図
リビング
リビングからアウトドアーリビングを観る
アウトドアーリビング
断面構成図
書斎コーナー
寝室