株式会社前田工務店

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夕日の家

神奈川県に建つ、60代夫婦の為の終の棲家であるこの家は、浦賀港の海に近い高台に建ち、周辺はおよそ40年ほど前に形成された住宅地に建っている。敷地は東面と北面、南面は住宅に囲まれ、西面道路で道路の先には公園と自然林が続いている。施主の要望は、夫婦二人がそれぞれの時間をのんびりと過ごせる、落ち着きと開放感のある住宅であった。まず、ボリュームを検討するにあたり、それぞれの時間を自由に楽しめるようにするため、エントランスを入ってから左右に夫婦それぞれの居場所を分けることで、お互いを気にしないで過ごせる居場所を確保した。奥様のスペースにはキッチンとダイニング、洗面、浴室とワークスペース。ご主人様のスペースには、ご主人様の寝室と横になってくつろげる居間を配置した。余談にはなるが、それぞれの居場所を確保したのは仲が悪いわけではなく、来客の多い奥様は友達とにぎやかに過ごす時間を希望し、ご主人様はひとりの時間をゆっくりと楽しめる時間を希望したためである。次に検討したのは開放感である。限られた大きさの中で開放感を考える時、壁をなくすことで緩やかに空間をつなげ全体を広く演出することがあるが、この住宅はそれぞれの個室を求められたため、部屋からの視線を外へつなげる事での開放感を考えた。南面と東面は計画敷地よりも高くなっている上、後退距離もそれほどとれない事から道路の先に続く公園のある西側へ開く事とした。奥様のスペースからはダイニングに続くデッキスペース、ご主人様のスペースからは公園の桜が借景となるように窓を配置した。また、それぞれのもつ外部スペースに近づくと、それぞれの視線が交わる。そんな空間構成となっている。視線が外部で交わることで、今までふたつに分かれていた空間に視線の回遊性と繋がりが生まれることを試みた。また真夏の西日対策ととて、庇を大きくだし、そこに日本で昔から使われてきた簾をかけ、夏の日差しを遮ることにした。結果そこには夏の時期になると近所の人がそれぞれの食材を持ち込みおこなわれる、外部の食卓が完成した。

竣工:2011年12月

設計:前田工務店+青木律典建築設計スタジオ

構造:木造在来工法

用途:住宅

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