株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architects

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七国山の家

□豊かな地形と風景を楽しむ

この家の敷地は、まだ豊かな緑が残る山の北斜面に造られた造成地の北端に位置し、南東方向にはその山の頂を臨み、北方向には川の反対側の斜面を遠望することができます。敷地は道路からは奥まった位置にあり、南と西側は隣家に囲まれていますが、東側畑と北側駐車場では地面が1.6~3.5mほど低くなっているので遠くまで幅広い眺望が得られます。建築主は、ここに家族3人と両親2人のためのローコストな二世帯住宅を建てることを要望していました。設計するにあたっての主要な条件は2つ。第一に、この敷地の特性を豊かさとして活かせるような家にして欲しいということ。第二に、奥さんの大好きなル・コルビュジエの住宅のようなデザインにして欲しいということでした。

□周辺環境を活かす

建物は木造3階建てで、1階は親世帯と共用の水回り、2~3階は子世帯となっています。その南北に細長い形状平面は南北方向に3等分され、南北両端に東と北に向かって眺望が得られる居室を配し、中央に共用の水廻りと階段が収められています。設計において一番注意を払ったのは、眺望や隣家の窓の位置も含めた周辺の環境に生活の場を細やかに対応させるということです。木造軸組構造とした建物の柱・梁・筋交と窓との関係を調整し、室内外を選択的につなげるようにしています。隣家に面する外壁面では、隣家の窓と向かい合わないような位置に窓が設けられ、パノラマ状の眺望が得られるところでは、部屋という単位を越えて柱・梁・筋交の位置とは無関係に水平連続窓が設けられています。

□部屋よりも大きな窓

言うまでもなく水平連続窓は、ル・コルビュジエの有名な近代建築5原則の一つです。ル・コルビュジエが母のために設計した「小さな家」のデザインで、私が一番おもしろいと思っているところは、その大きな水平連続窓と部屋との関係です。通常の部屋に設けられる窓は、その壁の一部に穿たれるので、当然ながら部屋よりも小さな大きさで、窓は部屋の一部分です。けれども「小さな家」では、水平連続窓はダイニングルーム、寝室、浴室という3室にまたがって設けられています。1つの窓が3つの部屋を束ねているようにも見えます。つまり「小さな家」では部屋よりも窓の方が大きいのです。このような、部屋よりも大きな、建物の端から端まで一つながりになっている横長連続窓をデザインに組み込みたいと考えました。東側の横長連続窓は、リビングルーム、ダイニングルーム、キッチン、主寝室の4室にまたがっています。キッチンは西側に位置しますが、階段と廊下越しに水平連続窓を通して東側の景色を眺めることができるようになっています。

□小さな窓の集まり

この建物では、柱・梁・筋交などの構造は耐火上の法的規制のため全て石膏ボードで覆われて、サッシは柱や筋交の外側に軸組みとは関係なく取り付けられています。その結果、外観上で一つの窓に見えても、室内側では幾つもの穴が連続して壁に穿たれているように見えます。ここでは柱と筋交は、軸組みではなく、壁に穴が穿たれることによって残った壁の一部なのです。このことを利用して、水平連続窓とは異なる窓の配置も試みています。1階東側と2階の南側の外壁面では、筋交を避けるように開口部が設けられ、なおかつそれぞれの開口部の角がある程度近接するようにすることで、時に斜めの方向に、時にジグザグに連続するようにしました。たとえ柱や筋交によって小割にされたとしても、開口部と開口部を近接して数多く設けることによって連続感が生まれます。それらを通して見たものは、一つの大きな風景として住まい手の中に像を結ぶのではないかと考えています。

□乱雑な日常生活に馴染む不規則なデザイン

この家の窓は、全体としては規則性がなく設けられているように見えます。一般的には、こういった不規則性をなるべく排除することがデザインを洗練させる方法と考えられていますが、この家ではあえてその不規則さを受け入れることにしました。不規則なデザインは、多くの家具や日用品で溢れている日常生活の乱雑さに馴染むと考えたからです。この家では、いつもきれいに片づけていなくても、あまり気にしなくていいのです。

所在地:東京都町田市

主要用途:二世帯住宅

意匠設計:小島真知建築都市設計事務所

構造設計:engineers network

構造・規模:木造軸組工法 地上3階

建築面積: 44.44㎡

延床面積: 97.99㎡

竣工:2008年7月

  • 北東から見た外観: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けた家です。

    北東から見た外観

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  • 2階子世帯リビングから廊下を見る。水平連続窓が東側のパノラマ状の風景へと開く: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けた廊下 & 玄関です。

    2階子世帯リビングから廊下を見る。水平連続窓が東側のパノラマ状の風景へと開く

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  • 3階から子世帯リビングを見下ろす: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けたリビングです。

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  • 2階子世帯廊下からリビングを見る: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けたリビングです。

    2階子世帯廊下からリビングを見る

  • 2階子世帯リビングルーム: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けたリビングです。

    2階子世帯リビングルーム

  • 2階から3階へ上がる階段: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けた廊下 & 玄関です。

    2階から3階へ上がる階段

  • 2階子世帯主寝室: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けた寝室です。

    2階子世帯主寝室

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  • 1階親世帯廊下から寝室を見る: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けた廊下 & 玄関です。

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  • 2階子世帯ダイニングルーム: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けたダイニングです。

    2階子世帯ダイニングルーム

  • 2階子世帯リビングルーム: 株式会社小島真知建築設計事務所 / Masatomo Kojima Architectsが手掛けたリビングです。

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