3世代の大家族が暮らす窯元の家です。
緑が溢れ、広くゆったりと落ち着いた空間として計画されました。
囲炉裏から漏れ出る笑い声、もてなしと家族の対話、
そんな空気を木と土の香りが温かく包み込む、
外には緑が溢れ、程よい風が過ぎていく、
3世代の大家族が暮らす広くゆったりとくつろぐことができる落ち着いた空間です。
廻りを隣家の建物に囲われ外観がほとんど見ることができませんが、土壁の塀や離れへ繋ぐ渡りでプライベートを確保しています。
内は広くゆったりとした空間があります。
延べ段の床で土壁手前を右に行くとエントランスです。まっすぐ行くと離れの玄関になります。
上の桧の格子はバルコニーの手摺になっていて実用性も兼ねています。
左の黒い柱と白壁は同じ敷地内の建物で約90年以上経っています。
延べ段の石と土の壁、木格子に緑が相まって落ち着いた品のある佇まいとなっています。
アールの土壁の内側が囲炉裏の間となっていて、灯籠の奥に下窓があり、光と風を通しています。
クライアントによって郵便受けは竹の籠となりました。
延べ段が玄関戸まで続いていて、右奥にクライアント自身がデザイン制作した陶器の灯りがあり、伝統的な桝格子の玄関戸が迎えてくれます。
玄関を振り返ってみると正面に白壁と瓦が見え古い建物との調和を感じます。
延べ段を歩き心の切替えや準備、そのための空間として迎える工夫をしています。
右の先のインターホンの上にあるふくらみは、工房あーデザイン制作の照明カバーです。
アールの土壁の奥は畳の間、その奥の障子を引き込み縁側の掃出し窓を引き込むと北庭の緑が見えます。
全てを開放すると北庭からの空気に流れを感じることができ、自然との一体感があります。
飾り台のアールの反対側に引込み障子窓もあり、全てを仕切ることができます。
シンプルなヤニ松の下足入れ。
床は土塗りのたたき仕上げ。
壁は土壁。
大きな桝格子の引き込み戸を開けると囲炉裏の間です。
床は土塗りのたたき仕上げです。
下窓から風と光を通しているのと火天の格子の上部に窓があり光を取り入れ煙を排出しています。
左には洞飾り、正面の壁にはクライアント自身が渓流で釣り上げたアマゴが泳いでいます。
カウンターは自身で製作した陶器を置くための展示台ともなります。
土壁で囲まれ、落ち着いた空間となっています。
正面壁のアップです。
右壁の照明カバーはデザイン制作工房あー。
玄関ホールのところで説明したように全開放すると、囲炉裏に座ったままの状態で北庭の緑をみることができます。
同時に風を感じることができます。
桝格子戸を引き込んだ状態です。
全開放の掃き出し開口により外のデッキと内外一体的な空間が可能になりました。
前にあるのは庭の木々と離れの屋根やバルコニーです。ここから見えるのは全て敷地内のものばかり、
溢れんばかりの日差しと、心地よい風があり、壁は土壁と、木、天井は松の木板をアレンジしていて、
どれも程よい呼吸をしてくれます。落ち着きのある品性のある空間となっています。
障子を出しました。独特なやさしい光が空間を包み込んでいます。
右奥がダイニングです。
壁は下方が桧板、他は土壁、天井は松の木板です。
照明はシンプルに埋め込みとダウンライトです。
リビングの向こうは畳の間、引き込みの襖戸があり仕切ることができます。
左奥に見えるのが北庭です。
北庭に面してダイニングがあります。
縁無し畳と葭の竿縁天井、竹網の照明カバー。
右の障子窓を引き込むとが玄関ホールのアールの土壁があります。
茶の間として、また来客用の室としての役割を持っています。
リビングの外のデッキと庭です。土壁と緑に光が注ぐ、そのコントラストが印象的です。
土壁の中央付近にあるのは下地窓と言って竹を格子に編んだものです。風や光を通し古くから数寄屋の建物に使われて来ました。
この壁の反対側がエントランスとなっています。
床と腰は御影石、壁はサワラ板です。
坪庭から日差しが差し込み露天風呂のようです。
白壁の塀、上部は隣家からの視線をさえぎる水平木格子です。
中廊下となっていますが、自然光によるトップライトで、明るい空間になっています。
中廊下の自然光によるトップライトです。