株式会社伏見屋一級建築士事務所が手掛けたmaison S | homify
株式会社伏見屋一級建築士事務所

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maison S

郊外住宅の二世帯化に伴う「はなれ」の増築計画。

大手住宅メーカーが建設した築25年超の既存住宅の脇に、高齢単身者向けの「はなれ」を計画した。単身生活に要求される必要最小限の面積を求めた結果、床面積は、ほぼ10坪となった。

母屋との共存が前提で計画しているが、水廻り機器も兼ね備えており、単独でも成立する。

意匠的な配慮よりも、法適合性の課題に優先される計画であった。最も印象的なのは、採光条件を充たすために設けた高窓が、計画時の想定以上の採光を確保し、ワンルーム住戸のような利便性の高い内装でありながら戸建住宅の感性を取り込んだ計画となり得た点である。

しかし光には闇がつきものである。本来であれば既存住宅に接した計画としたいところだが、大手住宅メーカーの規格化住宅は、特殊な法認定を受けている経緯で、母屋に接した増築を行なうことが実務的に不可能となる。将来計画を見込まず、高度成長期に時代と共に発展した規格化住宅の弊害とも言える。

しかし、今後、高齢化社会の中で住宅の二世帯化に伴う新築・増改築は一定の市場を占めることになるだろう。このようなニーズに応えうる合法的なプロトタイプを作ることが出来たのは、設計者冥利に尽きる。

本計画は工事期間中の生活〜工程面でも配慮をしている。二世帯化に適合した改修をする場合、既存住宅の内装工事を施すことが通常のようである。しかし本計画は高齢単身者向けの「はなれ」を先行して竣工させ〜高齢単身者が移住した後に母屋の改修工事が可能になるため、改修中の仮住まいを用意する必要がなく、引越し準備や人の動きなどに無駄がない。

土地神話が崩壊して久しいが、居住者にとってはその神話の遺恨が日常である。来る高齢化社会の中で生きる生活者としても、医療・介護・福祉の分野に対し、並々ならぬインスピレーションを感じた計画であった。

(撮影:松崎直人)

  • 外観: 株式会社伏見屋一級建築士事務所が手掛けた家です。

    外観

    母屋の脇から「はなれ」に入る計画としている。

    玄関エリアを共有することで、別棟に住んでいても顔が合わせられる関係性を計画している。

  • 外観: 株式会社伏見屋一級建築士事務所が手掛けた家です。

    外観

    敷地北側にある公設の雑木林から見る。平屋のスケール感が映える立面である。

  • 居間: 株式会社伏見屋一級建築士事務所が手掛けた和室です。

    居間

    単身者が住まう上で必要最小限の面積を用意した。

    意匠的な配慮がし難い計画であったが、無個性を貫くことで個性的な計画が産まれた。

  • 高窓: 株式会社伏見屋一級建築士事務所が手掛けた和室です。

    高窓

    当初は法適合性を考慮して設けた高窓であったが、期せずして狭小敷地ながらも充分な採光を得ることに成功した。

  • 高窓: 株式会社伏見屋一級建築士事務所が手掛けた和室です。

    高窓

    当初は法適合性を考慮して設けた高窓であったが、期せずして狭小敷地ながらも充分な採光を得ることに成功した。

  • 高窓: 株式会社伏見屋一級建築士事務所が手掛けたキッチンです。

    高窓

    当初は法適合性を考慮して設けた高窓であったが、期せずして狭小敷地ながらも充分な採光を得ることに成功した。

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