これは、サトヤマヴィレッジという住宅地につくられた家のキッチンです。サトヤマヴィレッジは大きな雑木林の周りに家が立ち並ぶような住宅地です。雑木林の面するこのキッチンは、この雑木林を存分に楽しんでもらうためのものです。木洩れ日や木々の緑が映り込むような真っ白の人工大理石の天板としました。壁面に伸びるカウンターの端には、家事などができるスペースを設けています。また、低いほうが使い勝手のよいコンロは、同素材で製作したテーブル側に配置しました。
食事の際や、家事を行う時、そして、ここで団欒の時間を過ごす時、外部に目を向けなくても、建物周りに広がる木々の緑や、緑が動くことによる風を感じることができるキッチンです。