有限会社Y設計室が手掛けたペットと暮らす家-KYY邸「減築」工事 | homify
有限会社Y設計室

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ペットと暮らす家-KYY邸「減築」工事

この敷地周辺一帯は、護国神社が所有する借地であり、かつての陸軍兵舎が戦没者遺族などへ供与され、それが(「木造2階建まで」との条件付きで)漸次更新されつつ現在に至る、という特殊な事情がある。そのため、各住戸への通路は狭いところでは幅2mにも満たず、狭小の借地区画に建蔽率100%近くで木造住宅が建ち並ぶ、防災上も問題がある街区となっている。
 依頼者は、間口4m、奥行23.6mの土地に、ほぼ境界いっぱいに建つ総2階建の家屋を取得した。既存建物は十分な広さであったため、これを改装利用しようと様々な可能性を検討した結果、依頼者が望む安全快適な住環境を実現するためには、この大きさはむしろ過剰であると判断した。ここでは、サスティナビリティの観点からも、間口、奥行、高さともに、既存よりあえて縮小して造り直す「減築」が望ましいと考えた。  家族構成は、猫9匹と犬1匹と一人である。敷地南の前面道路側は、壁面を後退させて前庭を設け、板塀でプライバシーを確保することで、南面の大きな開口を設けることが可能となった。前庭は犬の居場所となり、隣地境界際の外壁を後退することでできた「犬走り」を行き来して、南と北の両玄関を警備してくれる。居間の北側の中庭は猫の庭である。猫は2階の猫室から「キャットウォーク」を通り、猫用らせん階段で自由に中庭に下りてくる。こうして、生活の中心となる居間は、奥行は長いが、南北2つの庭に面することで十分な採光と通風(そして癒し)を確保している。  今回の減築により、建築面積、延床面積は、ともに既存建物の約7割に縮小した。今後の人口減少、高齢化社会、環境配慮の時代において「減築」「ペット共生」「車を持たない生活」「中高年単身者の住まい」といった主題は、広く普遍性を持ち得てくるのではないだろうか。地域の居住者たちにも、この家の「減築」は、これまでにないものとして、その有効性が注目されている。

用途:個人住宅/構造・規模:木造2階建/所在地:福岡市中央区六本松/竣工:2009年3月

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