雨風や紫外線などから家と暮らしを守ってくれる屋根。もし屋根に雨漏りや損傷などの不具合が生じた場合は、速やかに専門の屋根工事会社に相談しましょう。主な屋根材は4つに分類され、工事方法は種類によって様々です。こちらでは屋根材の特徴と工事の種類、気になる費用の目安についご紹介します。
神奈川県の人口72.08万人の都市である相模原市。屋根の工事や修理を専門とする業者や職人も多く存在しています。相談する際は、まず複数社に見積もりを依頼し、各社の費用感と内訳、担当者の対応の良し悪しを確認します。そして、これまでに様々な案件をこなしてきた実績があるかどうかも業者を決定する上での重要なポイントになります。
⒈ 金属系
・トタン
メリットは、雨漏りしにくく、施工期間が短く低コストであるという点です。反面、耐久性や防音性が低い、夏は暑く冬は寒い、安っぽく見えるなどのデメリットもあります。頻繁に塗り替えやサビの補修メンテナンスが必要です。
耐用年数;約10〜20年
・ガルバリウム
軽量で耐震性に優れ、カラー展開が豊富で加工がしやすい屋根材です。一般的なものなら低コストなのが魅力ですが、防音性や断熱性には優れておらず、傷が入り易いのがデメリットです。10〜30年でメンテナンスとして塗り替えが必要です。
耐用年数:約30〜40年
・ 銅板
軽量で耐震性に優れ、サビにくく柔らかいので加工もしやすい屋根材です。その上安価で、メンテナンスがほとんど必要ない点も魅力です。
耐用年数:約50~60年
⒉ スレート系
・化粧スレート
セメントに繊維材を混ぜて作られた屋根材です。メリットは、軽量、安価、施工しやすい、カラーが豊富という点です。割れやすく劣化しやすいなどのデメリットもありますが、日本の住宅の屋根で最も多く使われています。7〜10年で塗り替えのメンテナンスが必要です。
耐用年数:約20〜25年
・天然スレート
粘板岩の玄昌石という石を板状にしてつくられた屋根材です。耐久性、耐候性、断熱性には優れていますが、割れやすく高価であるため日本ではあまり普及していません。
⒊ セメント系
・ プレスセメント瓦(厚型スレート瓦)
セメント、硬質細骨材、水でつくられたモルタルの瓦です。安価、耐熱性が高い、膨張縮小の影響を受けにくい、カラーが豊富、施工がしやすいというメリットがあります。10〜15年で塗り替えのメンテナンスが必要です。
耐用年数:約30〜40年
・コンクリート瓦(モニエル瓦)
プレスセメントと同じ原料でつくられる瓦です。セメントの割合は少なく押し出し成形方式で形をつくるため、立体感のある洋風住宅に向いています。カラーが豊富で耐火性に優れています。
⒋ 粘土系
・日本瓦
粘土を高温で焼き上げてつくられ、屋根材の中では最も耐久性が高いとされています。一枚単位で取り替えることができメンテナンスがしやすい点が魅力です。重量が重く、耐震性が低いなどのデメリットもあります。25〜30年で下地の補修などが必要です。
耐用年数:約50〜100年
次のような症状があれば専門の工事業者に相談しましょう。
・ 雨漏り
・ 錆
・ 色あせや変色
・ 損傷
・ 天井などにシミ
・瓦屋根の場合:瓦屋
・スレート屋根、鋼板屋根:板金屋
・塗装の場合:塗装屋
⒈ 葺き替え工事:60~200万円(30坪の場合)
野地板(木材下地)、防水シート(ルーフィング)、屋根材を張り替える作業です。
⒉ カバー工法:80~120万円(30坪の場合)
既存の屋根の上に重ねるように屋根材を取り付けていく作業です。屋根材の撤去を行わないため、その分葺き替え工事よりも費用を抑えられます。
⒊ 塗装工事:40~80万円(約30坪の場合)
屋根を洗浄した後、専用の屋根塗料で塗り替えを行います。
⒋ 板金工事:20~80万円(約30坪の場合)
棟板金を一度取り外してから新たに取り付けます。木材下地も腐食していたら、こちらも取り替えます。
⒌ 漆喰工事:30~80万円(約30坪の場合)
屋根と下地を接着する漆喰を詰めたり、入れ直す作業を行います。
⒍ 雨樋工事:3千~10万円(足場の有無や雨樋に長さによる)破損や劣化箇所を補修、修理します。
⒎ 防水工事
・ ウレタン防水:2,500円~7,000円/㎡
・ FRP防水:4,000円~7,000円/㎡
・ アスファルト防水:5,500円~8,000円/㎡
・ シート防水(ゴム塩ビ):2,100円~7,500円/㎡
・ コーキング防水:5,000円~30,000円
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