配管工の仕事は、建築物に必要な配管を設置すること。空調や換気といった空気にまつわる設備、給排水といった水にまつわる設備、ガスの配管などといった日常生活や工業施設、公共施設のインフラ整備を支えてくれます。この中で、私たちの日々の暮らしに直接関わる頻度の高いものは、給排水の配管を専門とする職人でしょう。水道は生活に欠かすことのできないものです。健康で衛生的な暮らしのために、水道管のメンテナンスやトラブルの際の対処について、正しい知識を持っておきたいですね。
ここでは水道管のトラブルについて知っておきたい情報をご紹介します。
水廻りの配管にまつわるトラブルが発生した場合、多くの人がインターネットで専門業者を検索するのでは?もちろん近所の口コミを頼りにするのもいいですが、気を付けておきたいのは、自治体から指定給水装置工事事業者の指定を受けているか、という点。この指定がない業者では、手抜き工事や高額な請求に遭うなどのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。福岡市内で水道の配管工事業者を探す場合には、福岡市水道局のホームページから、該当の地域の指定給水装置工事事業者の一覧をチェックしてみるとよいでしょう。
水道料金がいつもよりも高くなっていたり、雨が降っていないのに宅地内の地面が湿っていたりした場合、また、床が水浸しになったり水漏れの音が聞こえたりする場合には、漏水の恐れがあるため、速やかに配管工事業者に連絡することをおすすめします。漏水が続くと、水道代が上がり、水漏れが起こることにより、建物の構造が水分を含み、カビが発生してしまうということにもなりかねません。さまざまなダメージを抑えるためにも、地元・福岡市で指定された配管工事業者に漏水の確認、それに伴う対処工事を依頼しましょう。
トイレやバスルーム、キッチンなどで排水がつまっている感じがする場合、二階のトイレを使うと一階のトイレが逆流する場合、または、排水口や、使っている水道から離れた場所でボコボコと音がする場合には、排水管がつまっている恐れがあります。ちょっと普段と違うかも?と思った時点で地元・福岡市指定の配管工事業者に連絡しましょう。排水管が完全につまってしまうと、キッチンはもちろんのこと、水廻り全般が使えなくなってしまう可能性もあります。
蛇口をひねると水の色が濁る。水の流れが悪い。水が鉄の味がする。また、漏水が発生しているという場合、赤水が発生していると考えられます。古い物件で特によく見られる問題で、原因として、給水管の中に赤錆が生じることが挙げられます。最近使われている水道管には、管の内面をライニングと呼ばれる素材でコーティングされているため、赤水はあまり発生しませんが、古い水道管は鉄管が使われているため、管自体が錆びたり、給水管の接続部のねじが錆びたりすることによって赤水が出ます。過剰に錆を含んだ水を体内に取り込むと、健康に重大な被害が及ぶ恐れも。さらに、水道管の劣化により、漏水が発生することにもなりかねません。こうした異常に気が付いたら、早急に配管工事業者に連絡し、給水管の更生工事をお願いしましょう。
洗面所やキッチンの排水口から悪臭がする場合、その原因となる汚れやカビなどを掃除したり、市販のパイプ洗浄剤を使ったりすることで問題が解決できることもありますが、そうした措置にも関わらず悪臭が戻ってくる場合、または建物内で悪臭が発生している場合には、排水管に設置された排水トラップと呼ばれる、悪臭が屋内に入らないようにする設備が機能していないことが考えられます。こうした場合には、福岡市が指定する配管工事業者に依頼して修理してもらうのがよいでしょう。
気候の温暖な福岡でも、冬に気温が零下まで下がることがあります。屋外に設置されている水道管がむき出しの場合、中の水が凍ったり、それに伴い水道管が破損してしまったりすることも起こりえます。こうしたトラブルを避けるため、むき出しの水道管には毛布などの保温材を巻き付け、寒さ対策をしておきたいものです。万が一凍ってしまった場合には、自然解凍するまで待つか、凍った部分に布をかぶせて、50度くらいのぬるま湯をゆっくりかけることによって溶かしていきましょう。いきなり熱湯をかけると、水道管を破損させてしてしまう恐れがあります。
すでに凍結により宅地内の水道管が破裂してしまった場合には、配管工事業者に対処を依頼しましょう。宅地外で起こった破損は、水道局の管轄となります。福岡市水道局に相談してください。
配管に関するトラブルは、頻繁に起こることではないため、どう対処してよいか迷うこともあるかもしれません。しかし、特に水道にまつわるトラブルは建物の破損や健康被害にもつながりかねません。早急に対処していきたいですね。
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