外壁塗装が必要になったら外壁を専門としている塗装業者やハウスメーカーへ相談します。
外壁塗装専門業者の数は多く存在し、国内第三位の大都市である名古屋市であれば選択肢も豊富です。しかしその分、適切な外壁塗装専門業者を見つけるのは少し大変かもしれません。名古屋市内やその周辺で長く活動しており、地元から信頼を得ている業者を見つけることが大切です。外壁塗装専門業者に直接依頼することに少し不安があるのなら、ハウスメーカーに依頼することも可能です。あなたの自宅を手掛けたハウスメーカーの担当者に相談すれば、彼らが普段から外壁塗装を委託している業者を紹介してくれるでしょう。
あなたの自宅の外壁に以下の現象が見られたら外壁塗装をやり直すタイミングです。
・ひび割れ
外壁塗装は当然ながら屋外にあります。そのため通年気候の変化や紫外線の影響をダイレクトに受けており、ダメージが蓄積されていきます。すると塗装の膜(塗膜)は薄くなり、ひびが入りやすくなって最終的に割れてしまいます。特に大きなひび(構造クラック)は建物そのものへのダメージにつながる可能性もあります。注意して外壁を観察してください。髪の毛くらいの細いひびならまだ大丈夫です。
・チョーキング(白い粉がつく現象)
外壁の表面に触れた時に白い粉が掌全体に付きませんか?もしそうなら早めに外壁塗装を行うことをおすすめします。これは外壁塗料が劣化・分解されてしまっている証です。原因は紫外線。掌に付いたのは分解され浮き出てきた白色顔料なんです。白い粉が多少指に付く…というくらいならまだ急ぐ必要はありません。
・塗料の剥落
ひびがきっかけで外壁塗装が剥がれてしまうことが多々あります。そうなると外壁材が剥き出しになり、建物の劣化が加速します。剥落した範囲が広がる前に対処してください!
・塗装の膨れ
ひびから雨水が侵入すると塗装の膜が膨れることがあります。放っておくと水の重みで膨れがどんどん広がっていくと同時に、塗膜が外壁材から引き剥がされてしまいます。このようにひびは様々な現象の原因となります。たかがひび…と油断しないでください!
・塗装後の年数
外壁塗装を前回行ってから何年経過しましたか?この年数も重要な判断材料となりますが、塗料の種類によって塗り直しのタイミングが異なります。次の項目で詳しく紹介します。
以下に記すのは一般的に外壁塗装に使用されている塗料の種類とそれぞれの耐久年数です。
外壁塗装用の中でもアクリル塗料やウレタン塗料は低価格ですが、耐久年数からも分かるように頻繁な塗り替えが必要であるためおすすめしません。
アクリル塗料 2~5年目
ウレタン塗料 5~8年目
シリコン塗料 7~12年目
ラジカル 8~13年目
フッ素系 10~15年目
無機系 15~20年目
遮熱系 15~20年目
外壁塗装を施工するのに適している季節は湿度が低く天気が良い日が続く春や秋です。
それ以外の季節、特に次のような季節には塗装の質が下がるリスクがあることを知っておいてください。
・雨の多い季節
雨が降ると塗料が流れ出したり完全な乾燥が難しくなります。
外壁塗装は塗料を一度塗れば終わりというものではなく、塗布と完全な乾燥を何度か行って完成なのです。
名古屋では梅雨や台風のシーズンなど、降水確率が週を通して高い期間は避けた方が良いでしょう。
・気温が低い季節、湿度の高い季節
気温が五度以下になると塗料は乾きにくくなります。名古屋市では冬季も比較的温暖なため最高気温が五度以下になる日は少ないですが、
降雪や強力な寒気が流れ込む予報が出ている期間は避けるのが無難です。
湿度が高い日は塗料が乾燥しにくいので、雨が降っていなくても蒸し暑さが気になる季節はおすすめしません。
外壁塗装が必要と分かったところで気になるのが価格です。名古屋市内の住宅地に立つ一般的な住宅(20坪台)を例にしてみましょう。
シリコン塗料を使用した場合約85-105万円程度が平均価格です。
外壁塗装代は塗料の量だけでなく、先述した塗料の種類、塗装が必要な面積、そして足場代によって算出されます。
名駅周辺に古くから存在する下町の雰囲気残る住宅密集地や商店街付近に立つ家の場合は、隣家との隙間がほとんど無いことあるため、通常の足場が組み立てられないことがあります。その場合は狭小用足場が必要となるので足場単価が少し上がります。
名古屋市中区など都心の狭小敷地の場合も同様です。
外壁塗装は単なる外観の色…と侮ることなかれ。建物を一番外側で守るシールドと言っても過言ではありません。施工後に後悔をしないよう、塗装の質とコストパフォーマンスのバランスに優れた外壁塗装業者を見つけることが重要です。
(価格データは2018年12月記事公開時のもの)
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