我々日本人は一般的に靴を脱いで生活するため、床の踏み心地は毎日を快適に過ごすための重要なポイントです。最近ではリノベーションによる畳を使った現代的な和室空間や無垢材のフローリングを使った温かみのある空間造りも人気です。
人口108.2万人の仙台市にはパナソニック、DAIKEN、サンゲツ、ウッドワンなどの大手メーカーや、リフォーム会社のショールームが点在しています。素材を確認し、機能性についても詳しく知ることができるので、足を運んでみることをお勧めします。
1. クッションフロア
クッション性の高い塩化ビニル系の床材で、タイルタイプとシートタイプに分類されます。木目調や石目調といったデザインやカラーが豊富に出揃い、防音、防滑、抗菌、帯電防止、耐動荷重、傷に強いなど機能性に優れている製品も多く耐水性もあるため、一般住宅だけでなく店舗などでもよく採用されています。デメリットは耐熱性が低い、家具などの跡がつきやすい、木目調はフローリングに見劣りする、仕上げ面が下地の凹凸に左右される点が挙げられます。
2. フローリング
天然木を用いた製品や木材を加工した製品で、板と板を噛み合わせて床全体を覆うように設置する床材です。100%天然木を用いた「無垢フローリング」と合板の表面に天然木の薄板や印刷したシートを貼り付ける「複合フローリング」があります。各フローリングの特徴は次の通りです。
①無垢フローリング
最大のメリットは自然素材特有の心地良い肌触りや、色や風合いなどの経年変化を楽しむことができることです。断熱性や調湿効果が高く四季を通して快適に過ごせるのも魅力です。デメリットは耐水性が低く温度や湿度によって膨張などの変形が発生する恐れもあること、汚れやすいので定期的なメンテナンスも必要なこと、複合フローリングに比べると高いことがあげられます。
②複合フローリング
デザインやカラーのバリエーションが豊富で、耐水性や耐候性に優れています。無垢フローリングよりも費用を安く抑えられ、温度や湿度による変形が生じにくいのも大きなメリットです。デメリットの要素は、硬い、高級感が出にくい、表面に傷がつくと補修が難しいという点です。
3. カーペット
ウールやアクリル、ナイロンなどの繊維素材から作られる床材です。足触りが柔らかく、断熱性や防音性が高いのが魅力です。また、経済的でテクスチャーやカラーのバリエーションが豊富なので一般住宅だけでなく店舗やオフィスにも広く人気があります。反面、汚れやすく環境によっては臭いやダニが発生する恐れがあり、車椅子やキャスターが付いたものの移動には不向きといったデメリットの要素があります。
4. 畳
畳床に、編んだい草を貼って作られる床材です。断熱性が高く湿気も吸ってくれるため日本の気候に適しています。また、い草には抗菌効果や空気を浄化するといった作用もあるため、室内環境を改善する効果も期待できます。デメリットは傷がつきやすく定期的なメンテナンスが必要で、環境によっては臭いやダニが発生する恐れがあることがあげられます。
1. クッションフロア
落ちない汚れや、劣化による割れが目立つようになったら張り変えましょう。(約10年程度)
費用の目安(10㎡):約5万円
2. フローリング
汚れや傷などが目立ち、きしみが感じられるようになったら張り替えましょう。(10年から15年程度)
費用の目安(10㎡):約10万円〜
※元の床材、選ぶフローリングの材質、面積、場所によって費用は大きく異なります。
3. カーペット
汚れや日焼けが目立ち、ダニなどが発生している場合は張り替えましょう。(約5年程度)
費用の目安:約6万円(10㎡)
4. 畳
畳の日焼けが目立ち、畳同士の隙間が目立つようになった場合は張り替えましょう。(約3年〜10年)
費用の目安(1枚あたり): 表面の畳表を裏返す「裏返し」4,000円/枚~
畳表の取り換えの「表替え」5,000円/枚~
畳そのもの新調「畳替え」12,000円/枚~
人が歩くことによって床は日々傷んでいきます。環境や用途に合わせた機能が備わった床材が好ましく、どのような床材でも必要なメンテナンスを行うことでできるだけ長持ちさせることができます。ライフスタイルに合った好みの床材で毎日を気持ち良く過ごしたいですね。
(表示価格は、2019年6月の参考価格です)
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