一般的に靴を脱いで生活する日本人にとって、床の踏み心地や感触は毎日を快適に過ごすためにも重視したいポイントです。クッションフロア、フローリング、畳など床素材は様々あり、最近ではリノベーションなどで自然素材の無垢材のフローリングを使った温かみのある空間や、フローリングと畳が大胆にミックスされたような空間造りもよく見られます。
埼玉県の県庁所在地である人口は130万人のさいたま市。リフォーム会社も多く、リクシル、ノーリツ、東リ、タカラスタンダードなどの有名メーカーや様々な床材を専門に取り扱っている会社のショールームが点在しています。事前に実際の商品を目で見て触ることができるので、足を運ぶことをお勧めします。
主な床素材は次の4種類です。
1. クッションフロア
クッション性に優れた塩化ビニル系の床材で、一般住宅や店舗などで採用されています。大きくタイルとシートに分類され、抗菌、防滑、耐動荷重、帯電防止、防音など機能性に優れている物も多数あります。
メリット:機能性に優れている
安価
耐水性がある
デザインやカラーが豊富
遮音性が高く音が響きにくい
デメリット:耐熱性が低い
家具の跡がつきやすい
木目調のデザインはフローリングに見劣りする
仕上げ面が下地の凹凸に左右される
2. フローリング
100%天然木を用いた「無垢フローリング」や合板の表面に天然木の薄板や印刷したシートを貼る「複合フローリング」があり、設置の際は板と板を噛み合わせて床全体を覆います。
①無垢フローリング
メリット:自然素材特有の肌触りや経年変化を楽しめる
断熱性に優れている
調湿効果が高く四季を通して快適に過ごせる
デメリット:汚れやすい
定期的なメンテナンスが必要
温度や湿度によって変形が発生する
耐水性が低い
複合フローリングよりも費用がかかる
②複合フローリング
メリット:耐水性、耐候性に優れている
選択肢が多い
温度、湿度の変化による変形が生じにくい
無垢フローリングよりも費用が安い
デメリット:高級感が出にくい
踏み心地が硬い
表面がはがれるような傷がついてしまうと補修が困難
3. カーペット
ウールやアクリル、ナイロンなどの繊維素材から作られる、断熱性や防音性に優れている床材です。柔らかく、カラーやテクスチャーのバリエーションも多いため、一般住宅、店舗、オフィスに広く人気です。
メリット:経済的
保温性が高い
防音性が高く音漏れも少ない
柔らかく衝撃が直接足に響かない
デメリット:汚れやすい
ダニや臭いが発生する恐れがある
車椅子やキャスター付きのものの移動には不向き
4. 畳
畳床に、編んだい草を貼って作られる床材です。い草が持つ抗菌効果や空気を浄化する作用で室内環境を改善する効果も期待できます。
メリット:天然素材特有の感触の良さ
厚いものはクッション性に優れている
い草には天然の浄化作用や抗菌作用がある
デメリット:定期的なメンテナンスが必要
傷が付きやすい
ダニや臭いが発生する恐れがある
薄いものはクッション性が無い
1. クッションフロア
タイミング:落ちない汚れが目立つ(約10年程度)
劣化による割れが目立つ(約10年程度)
工事費用の目安(10㎡):約5万円
2. フローリング
タイミング:汚れや傷などが目立つ(10年〜15年程度)
きしみなどが感じられる(10年〜15年程度)
工事費用の目安(10㎡):約10万円〜
※元の床材、選ぶフローリングの材質、部屋の広さ、場所によって費用は大きく異なります。
3. カーペット
タイミング:汚れや日焼けが目立つ(約5年程度)
ダニなどが発生している(約5年程度)
工事費用の目安(10㎡):約6万円
4. 畳
タイミング:畳の日焼けが目立つ(約3年)、
畳同士の隙間が目立つ(約10年)
工事費用の目安: 1枚あたり
表面の畳表を裏返す「裏返し」4,000円/枚~
畳表の取り換えの「表替え」5,000円/枚~
畳そのもの新調「畳替え」12,000円/枚~
どんな床材であっても、毎日その上を人が歩きまわることによってどんどん傷んでいきます。上記でご紹介した症状やその他の不具合が現れたら張替えリフォームの検討をしましょう。
(表示価格は、2019年6月の参考価格です)
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