大阪は、昔から日本の文化や商業の中心地として栄え、現在でも東京に次ぎ日本の政治や経済、文化を支える大都市です。人口も260万人以上になる大きな街ですが、街の西側には大阪湾があり、淀川を代表としてその湾に流れ込む多くの川も市内にあるなど、水との関わりが深い都市でもあります。そんな大阪で家づくりを考えている方は、地元大阪の大工に依頼してみることを考えてみるといいでしょう。家を建てることについての知識や経験の豊富な大工さんですが、その土地で長年家づくりに携わっている地元の大工さんに依頼することで、大阪の気候風土や地域性に合わせて、快適で住み心地の良い住宅を建ててくれるはずです。また、建築士など長年の付き合いで築かれた周囲のサポートや信頼関係もより良い家づくりにつながるでしょう。
大阪で家を建てるとなると、どれくらいの費用がかかるか気になる方も多いと思います。しかし、大阪や住宅に限らず、建物の建設にかかるコストというのは、その用途や規模、求める性能などによって大きく幅がでてくるため、一概に建設コストを述べることは難しいのです。ですが、1つ参考になるデータを紹介しておきましょう。それは、住宅金融支援機構が住宅ローン利用者を対象として調査したデータですが、これによると、大阪府で注文住宅を建てた場合の平均費用はおよそ3500万円、平均床面積はおよそ128㎡となっています。ただし、大工さんに依頼すれば、ハウスメーカーのように広告費などのコストが建設費用に含まれないため、建設費用が比較的安くなるといった、依頼先によってかかる費用も異なってくることも念頭に置いておくといいでしょう。
建物を建てる際は、主に建物単体に関わる建築基準法から、景観や街の安全性といった都市レベルでの制限に関わる都市計画法まで色々な法規制に順守していく必要があります。こうしたことは、もちろん専門家に任せることになると思いますが、建て主自身としても少しでもこうした法規制について知っておくことで、より良い住まいづくりをしていくことができると思います。例えば、大阪のような大都市では、火災に対する街の安全性を確保するため、防火や耐火に関する制限が細かく定められています。そうした制限は、「防火地域」や「準防火地域」といったエリアごとに異なっていますので、こうしたことを確認しながら敷地選びをしてみることもできるでしょう。
大阪と言えば、梅田や北新地といったキタと呼ばれるホテルやデパートなどの大規模な建物が建ち並ぶエリアと、難波や心斎橋といったミナミと呼ばれる大阪らしい雑多な雰囲気のエリアに大きく分けられます。その中には、まだまだ昔ながらの下町の長屋も多く見られます。こうした下町の長屋は新しく家を建てる際に見逃されがちですが、こうした建物は利便性の高い立地にあり、かつ安く購入することができるので、上手くリノベーションすることでマイホームとして非常に魅力的な物件となると思います。
上で述べたように、大阪で家を建てる際に考えたいこととしては、長屋などの中古物件をリノベーションしてマイホームを手に入れることです。特に長屋は、築年数も古く、建物が小さいものが多いことから、リノベーションするとは言っても敬遠されるのではないでしょうか。しかし、そうした長屋は交通の便や生活のしやすい便利な地域にあることが多く、かつ安く購入できることから、上手にリノベーションしていくことによって快適に安心して暮らしていける魅力的な住まいになります。そうした古い物件をリノベーションする際は、大工さんに依頼してみてはいかがでしょうか。築年数が古くなると、当然耐震補強や躯体を補修する必要がでてきますが、経験豊かで巧みな技術を持つ大工さんであれば、機械ではできない1つ1つ正確な調整を手刻みで行っていくため、単純に耐震補強をするだけでなく、その建物が長持ちするような躯体に生まれ変えることも可能となります。長く住み続けるマイホームだからこそ、安心して暮らしていける住まいづくりをしていきましょう。
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