akimichi design

プロジェクト

「陰翳」がもたらす精神的な落ち着きと、

「ここが自分たちの居場所」だと感じて頂けるような空間づくりを行っています。

建築の設計を志したのは30歳の時です。

上野にある美術館「法隆寺宝物館」を訪れたことがきっかけでした。

アプローチにある水盤が一角を静謐な空気に変え、光に満ちたロビーと展示室の暗がりが生み出す

陰影が落ち着きをもたらしています。緻密で繊細な設計がとても美しい空間を作りあげていて感動しました。

建築空間が人の感性に響き、深い感動を与えられることに衝撃を受けました。

この時に建築を生涯の仕事にしようと直感的に思いました。

すぐに当時勤めていたレコード店を辞めて建築設計の道へ入りました。

昼間は組織設計事務所で仕事をして、夜は建築士資格を得るために建築専門学校へ通うという生活を経た後、

住宅設計を学ぶために、アトリエ設計事務所で建築全体の構成から細かなディテールに至るまで厳しくも

深い理解に導いてくださった所長の元で4年間、設計と監理の術を身につけました。

元々、大学の機械科出身で流体の論文を書いたこともあり、今では風の流れを読み取るのに役立っていますし、

ディテールへの視点と発想は、建築+エンジニア的な側面という強みがあるように感じます。

建築と関係のない社会経験は遠回りではなく、今では建築を生み出す上でとても役立っています。

自分の道を見いだすのには時間が必要でした。そのせいか、効率の塊のようにして生まれる建築には

未来を感じません。また前衛性を求める建築ではなく、人生という時間に馴染んで行くような落ち着いた空間を

設計したいと思い、小さな設計事務所を開いて住空間を中心に設計をしています。

クライアントの顔を思い浮かべて、こんな空間が安らぐだろうか、こうしたら家事が楽になるだろうか。

こんな食卓ならば光も入って食事が楽しいだろうか。などと計画を練ってゆく過程は関係性が直接的で

とても楽しいですし、実際に暮らしてみて、「この家がどこよりも一番落ち着く」と感じて頂けることに言いようのない充実感を覚えます。

「陰翳」は、人の心を落ち着かせてくれる要素として考えています。一概に暗い家ということではありません。

晴れの日も曇りの日も雨の日も、外にある光量に左右されずにどんな日でも情緒のある空間を生み出したいと

考えて「陰翳」を空間に持たせています。

「この人に設計を依頼してよかった」と思って頂けるように日々丁寧な設計を心がけています。

提供サービス
新築住宅・マンション改装等設計監理業務
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