南の借景をのぞむ、コンパクトな平屋の木の家
南に大きく開いた窓と深い庇、ウッドデッキが中と外を緩やかに繋げる。 暮らしの意識が外部と繋がりを持つことで、コンパクトな住まいでも豊かに暮らせる工夫とした。 2人住まいの室内は、一室空間を基本とした仕切りのないおおらかな設計。将来の可変性を見据え、間仕切りや収納の追加準備も。
木の香りとやさしい光に包まれる、やすらぎの空間
室内は素足に心地よい無垢フロア、壁天井をシナ合板のオイル仕上げ。柔らかな自然素材でまとめたシンプルな空間は、年月とともに深みと愛着が増す心地いい空間。
造作家具の設えが空間密度を高める
置き家具ではなく大工の手仕事で造り付け家具を積極採用。住まい手と綿密な設計打ち合わせを重ね、リビング、キッチン、水廻りには使い勝手の密度を高めた造作家具を配置。造り付け家具とすることで、限られた床面積で空間を広く使えるように計画。 また、造り付け家具は内部仕上げと調和させることで、小さな空間であっても置き家具のような圧迫感がなく、一体的で拡がりのある室内とすることができる。
水平に伸びた2枚の屋根と縦小波の外壁がやさしく包む
両手を広げるように深く伸びた2枚の片流れ屋根と、ガルバリウム鋼板の小波外壁がやさしく建物を包む。建物本体は耐候性の高いガルバリウム鋼板に木のアクセントを設え、スチールと木との組み合わせで周辺環境にも木の家らしいローインパクトな印象に。 植栽の一部にはジューンベリーなど数種の果樹を植え込み、季節ごとの葉色の変化とともに収穫する楽しみも感じることができる。
建物
家族構成
母+子供1人
面積
敷地面積 – 138.02m2(41.67坪)
建築面積 – 57.96m2(17.50坪)
延床面積 – 54.65m2(16.50坪)
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