敷地は、閑静な住宅地の一角にあり、二つの対称的な特徴をもっている。
東側は、T字の交差点の正面に位置し、遠くの公園まで見渡せる開放的な場所となっている。
一方で、北側には、細い道路を挟んで、小さな住宅がびっしりと敷地を見つめる形で建ち並んでいる。
そこで、T字の道路を境に2つの棟に分けた建ち方を考えた。
そうする事で、北側にプライバシーを守る「壁の棟」、南側に大きな空間を内包する「箱の棟」の2つの特徴的な空間を作る事が可能となり、周辺環境と程よい距離感を作り出しながら、住まい手は開放的な暮らしを確保できるように考えました。