老朽化した住まいを建て替えたいというご要望によりスタートした住宅です。
この建物は田園の広がる平地から山々への傾斜地に切り替わる少し小高い位置に建ち、この小高い位置から西方向に田園風景とその先の山々を望むことが出来ます。
内部は若いうちも高齢になっても豊かに暮らせるような計画となっています。主に1階を共用スペース、2階をプライベートスペースとしていますが、主寝室を1階に設けることで、1階のみでも生活が成り立つ様にしています。
地元の杉材等のナチュラルな仕上げを所々に使い、優しく心地よい空間となっています。
春から秋はおおらかな環境の敷地ですが、冬はかなり雪の積もる厳しい地域でも有る為、高気密・高断熱にはディテールまで拘って計画しました。
外観はモダンなデザインを下敷きに、周辺環境に馴染むよう、シンプルになり過ぎない形としています。