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西向きの家, takasago architects takasago architects モダンスタイルの 玄関&廊下&階段
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西向きの家, takasago architects takasago architects モダンスタイルの 玄関&廊下&階段

 市の中心部から車で北へ15分ぐらいのところに位置する敷地は、小高い丘の斜面を少し登ったところにある。敷地の南側は道路、北側は灌木が生い茂る急峻な崖で、両側とも視界が開け、眺めがよい。東側と西側は、斜面の傾斜に沿って雛壇状に戸建て住宅が連なり、敷地より地面が、東側は1m低く、西側は3m高くなっている。ここに、両親と叔母の親世帯と、夫婦と子供2人の子世帯が暮らす二世帯住宅をつくった。

 片流れ屋根と深い庇で西向きに大きな窓を設けた細長い建物をつくり、それを東側隣地境界と平行に配置した。西側に半分ぐらい残った空地は庭とし、道路から敷地の奥までが見通せ、敷地の奥行と建物の長さが道路から分かるようにしている。その視線を遮らないよう、庭の中央にある膨らみに、西側の擁壁に沿わせて外壁を斜めにした2階建ての小間を設けた。

 1階は親世帯、2階は子世帯で、各階で独立している。親世帯は中庭を中心に居室と個室を配置し、プライバシーを保ちながら中庭でつないでいる。子世帯は東側にロフトがあるワンルームで、家族の変化に対応できるよう、家具によって広間と個室、寝室を仕切っている。そして、各室を西側にあるデッキでつなぎ、デッキから直接出入りができる。1階の中庭と、2階のデッキを、両世帯の共用スペースである庭と小間にある階段でつなぐことで、両世帯をひとつにまとめている。

 室内の床と天井、屋外の軒天井には静岡産の天竜杉を使い、地産地消をめざした。さらに、外壁は1階がスタッコで、2階を焼杉板とし、その対比で、素材の良さを感じさている。また、メンテナンスをし易くするためでもある。室内の壁はリボスを塗り、天井と床には天竜杉に柿渋を塗り、室内の空気汚染を防ぎ、快適で安全な住環境をつくっている。

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