広い変形敷地での住宅。
南に幹線道路、西に里道・高い倉庫、北には生活道路と長屋、
東にはガソリンスタンドとお世辞にも良いとは言えない周辺環境。
そこに、変形敷地という難題。
これは、とてもやりがいのある計画でした。
当初は、変形敷地の半分を使っての計画でしたが、打合せを
重ねるにつれ将来の計画も踏まえて、敷地全体を利用すること
となった。
直交するカドがないので、あえて『ふたつのハコ』を辺に沿って
並べて、風の流れや光の採り方を検討しつつ、必要諸室を配置し
現在のプランに至った。
正面の『小さいハコ』には、水廻りや和室を備えた平屋建て。
奥の『大きいハコ』には、LDKや個室を備えた2階建て。
それぞれ大きさの違う『ふたつのハコ』の屋根にも変化を与え
バランスをとるようにした。
変化のある『ふたつのハコ』が並んで建っている様子と、クライアントの
ご子息がいつも打合せの時にニコっと笑ってくれていた記憶を残せる
ように『ニコ』と名付けさせていただきました。