養父ヶ丘の家
建設地 :大阪府枚方市
用途地域:第2種低層住居専用地域、法22条地域、第1種高度地区
構造 :木造2階建て
敷地面積:156.22㎡
建築面積:76.92㎡
延床面積:115.20㎡
設計期間:2014.2~2014.7
工事期間:2014.8~2015.3
設計:幡本雅俊/Flame
施工:VICO
写真:笹倉洋平/笹の倉舎
敷地説明
昔ながらの木造住宅と、新たに整備された新興住宅地が入り混じる、発展過程にある街に今回の建物は存在する。
敷地は幹線道路より少し高台にあり、道路との高低差のあるものであった。
敷地南に接する道路は幅が狭く、また敷地よりも2m程度高い位置にある。
逆に北側隣地は敷地よりも3m程度低い。
この高低差・南面道路からの視線の切り分けをどのようにプランに反映させるかが課題となった。
建物説明
プライベートを確保しつつ、解放感ある空間づくりを。
敷地の高低差を利用し、1階に家族のたまり空間を配置。
道路側は駐車場を兼ねて大きく後退させ、その後レベルを下げることにより、道路に向かい大きく開放しているにも関わらず程よく囲われたプライベート空間を演出している。
裏庭へとつながる、広く開放されたエントランスは、外部からも視界が通りぬけるよう開口を配置し、建物に軽快感を与えた。
家族のたまり場となる1階と2階はお互いの気配を感じあえる吹き抜け空間にてつなぐ。
吹き抜けは空間をつなぐと同時に空気・光の通り道となる。
2階は就寝のみを目的とした各室を除き、多用途に使える空間とし、子供の遊び場、勉強空間・書斎・ゲストルームなど目的により選択できるスペースとした。
2階部分において外部と内部とを分割するのは木製のルーバーにて囲われたデッキである。
これらが視線に対する緩衝帯となり1階同様、程よい空間分けとしている。