変形敷地に建つ『中庭のある家』です。敷地の北側には川が流れ、遠く先には丹沢の山々が望めます。一方で南側はひな壇状に牛舎や民家が建ち並び、東西も隣家に挟まれています。敷地の状態と環境を同時に考慮することで必然的に生まれた形状が中庭型のプランです。全ての部屋を中庭に面するように計画することで採光・通風・プライバシーの両立を実現しています。また中庭につなげてテラスを設けることで小さな中庭がより明るく開放的な空間となります。中庭に面する内装壁は他の部位とは異なる材料を使用し空間に変化と広がりを与えています。赤褐色に塗装したラーチ合板はドラスティックでワクワク楽しくなるような雰囲気をもたらします。
種別:新築
用途:専用住宅
規模・構造:木造2階建て
所在地:神奈川県秦野市
竣工日:2011年
撮影:多田ユウコ