この計画のそもそものスタートは、耐震改修のご相談を受けたことでした。
東北の地震よりも1年半程前のことでしたので、建主さんの関心は阪神淡路大震災でした。
普段は地震の少ない香川県でも当時震度4の揺れを観測しましたので、ひときわ印象深かったようです。
耐震改修として始まった計画ですが、約10年にわたるご自身の介護経験を踏まえて、
老後の生活に備えるという観点からもご要望があり、最終的にはバリアフリー化や水廻りの改修、
雨漏りへの対応、さらには断熱材の施工のといった住環境の改善まで踏み込むこととなりました。