霧島川沿いに建つ雑木林に囲まれた小さなカフェです。クライアントより「アフリカのリゾートホテルのコテージのようなイメージで、木・石・土などの自然の素材感を出してほしい」との要望で計画しました。
通常、真ん中に配置するべき柱を取り払い、壁と外の添え木で建物を支えることで、店内を遮る柱がなく広々とした空間を得ることができました。
軒を深く出し石畳のテラスを設けることで、木漏れ日や小川のせせらぎ、そよ風を肌で感じながらコーヒーやハーブティーを楽しむことができます。実際、カフェオープン後はテラスカフェとして、遠くからお客様が訪れる人気店となっています。
壁は内外とも土壁をイメージして塗り壁とし、木製サッシを採用しています。
近所の方が散歩で訪れたりできるよう庭に遊歩道や小川を配置し、子供たちが遊べるよう遊具を設置しています。
住宅ではありませんが、木造の小ぢんまりとした建築なので、キッチンのカウンターや棚、塗り壁やテラスの深い軒など、心地よい家づくりのために取り入れられる要素は大いにあるかと思われます。
2014年3月竣工
店舗
構造:木造平屋建て
敷地面積:437.57㎡(132.1坪)
延床面積:39.73㎡(12坪)