約60坪の敷地に計画した住宅です。周辺環境を考慮し前面道路に対し斜めに配置することで陽の入り方、周辺からの視線、風等の問題点への解としました。
空地ともなる駐車場はファサードの圧迫感を和らげ、訪れる人々にとって親しみやすい印象を与えてくれます。
矩形の建物はコスト面に有効であり、壁面が簡潔であることから耐震面においても有効と考えます。また、内部は基本的に間仕切りのないフルオープンとしました。
各ブース・スペースで目線は交じ合わずとも、お互いの空気が感じられ、柔らかく干渉し合うことで家族の繋がりがより強固なものへと変化していくことを期待しています。
中央に設けられたトップライトの光により一日中どこにいても太陽の光が感じられる間取りです。内に作られたリビングエリアと土間空間として作られたリビングエリアは
互いの用途は共通としながら、内×外である関係性により室内でありながら外に広がりをもったエリアと言えます。限られた空間で如何にして広がりを創造できるか
といったテーマも併せ持つ住宅です。