福岡県小郡市に建つ若いお坊さん一家のための住宅。
1階は小さな土間や和室を配し、誰もが気軽に立ち寄り、語らえるような場所になるよう計画している。高く吹き抜けた天井を持つ居間は寺の内陣を模したものであるが、シアタールーム、音楽室、換気装置としての機能を持たせてある。
2階図書室に上がるとこの天井は反転し、巨大な四角錐の塊として現れる。この塊と静寂が支配する空間が、この住宅の核となっている。
工法:木造在来軸組み工法
規模:地上2階建て延床面積:163.17㎡
2013年2月竣工
写真撮影:塔本研作建築設計事務所