まとまった面積の敷地を分割し、両親のための終の住処と、共同住宅を建てる計画です。
自宅と賃貸、2棟が並んで建つということは、小さいながら街並みを形成するということ。 バラバラに計画するのではなく、屋根の稜線と外壁のラインを揃えることで、シンプルで一体的な街区を形成しています。 マリンスポーツとものづくりが趣味のオーナーに相応しい空間にしようと、海辺のファクトリーというテーマで設計を行っています。 内部の壁仕上げは、海の家をイメージするような、合板に自然塗料を塗っただけの簡素な仕上げとし、天井はガルバリウム鋼板の波板を張り、工場のようなイメージに仕上げています。 両親の車椅子生活を想定し、エントランスは三和土を設けずにフラットな納まりとし、床はパイン材のスプーンカットを塗装して仕上げています。 家具やファブリックも海のイメージで、夕焼けを連想させるオレンジ、海の青に統一しています。