二世帯という最小集落のヴォリュームの中に存在する世帯間の領域を強く意識付ける二世帯住宅の新たな形態。
周辺地域に対するヴォリュームとして2世帯からなる建物全体の生活の流れを東西にとり各世帯で南北のヴォリュームを可視化することによって領域を明確にした。人は五感を通して外界から情報を得て行動しており、その情報は80%以上を視覚から得ている。更に視覚から得た情報は潜在意識に影響してと言われている。そこで親世帯・子世帯のヴォリュームは領域をより潜在意識に浸透させる為、家族領域の象徴であるイエガタとし小さなイエガタの積層によって全体を構成した。
コンセプトやプロセスを突き詰めた建築物のデザインが居住者の気づかないうちに潜在意識に影響し、心地よい空間になることを期待する。