そば蕎文 + ART WORK STUDIO AN , 濱田修建築研究所 濱田修建築研究所 商業空間 オフィススペース&店
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竣工年月 2007.09  所在地 富山県高岡市下島町

敷地面積 428.01 ㎡  建築面積 132.95 ㎡  延床面積 170.33 ㎡ (51.53坪)

構造 木造 2階建

受賞 第3回木質建築空間コンテスト特別賞  GOOD DESIGN AWARD 2008  中小企業庁長官賞

コンセプト
この建築は、蕎麦屋とギャラリーを併設するものである。エントランスに通り庭を設けて、両側にそれぞれの用途を配置した。その曖昧な区切りは、蕎麦を待つ客がギャラリーをのぞいてゆったりとした時間を過ごしたり、ギャラリーの客が作品を見た後、蕎麦を食べながら芸術の余韻に浸ることができる場をつくる。元家具職人である施主は自分の手で作るという思いが強かったため、施工をセルフビルドとし、一年十ヶ月の歳月をかけて完成させた。手間と思いをかけられた建築には同じように作られた蕎麦や芸術作品の魅力を増幅させる力がある。それは対象物との空間の共有がもたらす感覚にあるのだと思う。蕎麦や芸術作品はデジタル化できない手づくりの特別な感覚を発しているため、それらを身近に強く感じとれることが必要である。一方、コンビニのラップされた惣菜やガラス越しに見る美術館の大作などではそれらを捉えにくいのである。また、大量生産大量消費の時代は終わり、一つのものを長く使う時代に入っている。生産過程においてもエネルギーを極力使わずにCO2排出量を抑える必要がある。手間と時間をかけて自然素材を用いて手づくりで建築することで極めてCO2排出量が低下する。工業製品の生産過程で必要なエネルギーを人の手に替えていくことになるのである。このような建築は条件が揃わないと難しいものだが、決して不可能なことではない。工業製品に頼らない建築部材を少しでも多く取り入れる建築が増えれば、建設時のCO2排出量削減につながると考える。

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4.5

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