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福野の家, 濱田修建築研究所 濱田修建築研究所 オリジナルな 家
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福野の家, 濱田修建築研究所 濱田修建築研究所 オリジナルな 家

竣工年月 2004.07  所在地 富山県南砺市松原

敷地面積 374.36 ㎡  建築面積 217.01 ㎡  延床面積 345.63 ㎡ (104.57坪)

構造 木造 2階建

受賞 2006年日本建築学会作品選奨

コンセプト
この住宅の計画は、ここに住む家族とここを訪れる人々の複雑な動線を一つの建物として成立させるところから始まった。施主は祖父と夫婦、子三人の二世帯六人家族で、夫の職業がら来客が極めて多く、集会や食事会が頻繁に開かれるなど遠方からの客も少なくない。パブリックゾーンと二世帯分のプライベートゾーンは、全く分離すれば単純明解であるが、地方の民家に見られる地域性や習慣に地方の世帯相互や世帯と地域の開かれた関係はすっぱりと線引きができず、曖昧に交じり合う特性がある。その上でプライバシーを確保する為に複雑な平面計画を強いられたが、中庭、吹抜け、中二階を計画することで、視覚的な距離感と一体感を空間に与えられた。難題である実質的な曖昧さは、共有可能な水廻りを適所に配置し、動線の分離と融合を求めた。一般的には水廻りを集中させるか、各ゾーン毎に独立させるのだが、キッチンをパブリックとプライベートの間に配置することで、パーティー時も容易なサービスが可能になり、来客が気軽にキッチンに入れる動線をもつ。また、トイレを各世帯間に配置することで、プライバシーが確保され、共有感を生み出すことにも繋がった。来客の多さから必要になった大きな多目的室やリビングの五メートルを越える梁間は雪国の在来工法としては容易なことではない。そこで、雪の荷重を分散させる為に梁せいを三百・幅五十五のジョイスト梁を三百ピッチと細かく配置することで大空間を可能にした。また、このジョイスト梁をデザインモチーフとし、天井や外部に露出させ、建築の内外に表情を与えた。外部のジョイスト梁より漏れる光は、近隣との関係を丁度よいものにしている。

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4.5

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