山形市は夏暑く冬寒い、寒暖の差が大きい気候となっている。そういう厳しい気候なので、これまでの賃貸住宅では、エネルギーをたくさん使用しながらも、快適とはいえない住環境となっていた。しかし、今後の資源エネルギーをいかに効率よく使うのかと賃貸住宅の住環境を考えた場合、賃貸住宅こそ省エネルギー住宅にすべきであると考えるようになった。そのコンセプトに基づき、断熱性能の高いメゾネット形式のアパートを計画した。そうすることで、居住者は、無理をせず、快適に住まいながらも、消費エネルギーを抑えて生活することができるようになった。
●作品の概要 木造地上2階建、延床面積397.48㎡のメゾネット形式で4戸1棟のアパートが2棟連続して並んでいる。壁断熱材は高性能グラスウール120mm、天井断熱材は320mm、基礎断熱方式を採用。熱損失係数(Q値)1.28。相当隙間係数(C値)0.3。