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江戸川の家, RCage RCage 商業空間 オフィススペース&店
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角地でありさらに前面側に東京では珍しい緑豊かな小川が流れ、錦鯉や沢蟹が生息しているビオトープに近接しているという好立地であった。しかし、周辺は古い建物が立ち並ぶアップダウンの少ない下町でビオトープを挟んだ向かい側には大きな老人施設が建っておりあまり遠くまで視界が開けている土地ではなかった。

そこで今回は建物内部から見えるビオトープの景色を最重要視し、窓開口の位置に細心の注意を払いながらのプランニングとなった。

当然、ビオトープ側に大開口を持って行くことを考えるが、1Fを全面倉庫として使用したいとの要望が上がっており、2Fがリビングとなるので2Fからビオトープを見下ろせるような位置に開口を空けてしまうとビオトープ側からも室内が見えてしまいプライバシーを守れない。そこでリビングを吹き抜けにし、2Fの視界はあえて狭めて古い町並みではなく空を眺めて生活できるよう通常よりもかなり高い位置に開口を持ち上げた。そして、吹き抜けを上り、3Fから見える景色にも余計な物が入りこまらぬよう縦に短く横は小川の流れ方向にあわせたパノラマ形状の開口とした。

また、1Fが倉庫で居住空間とはつながりがないので庭が取れなかったがやはり外部空間は建物に奥行きを持たせる為には重要であるため2Fに広めのバルコニーを取りたかった。しかし、前にも書いたとおり隣接する建物は古く見た目に綺麗ではないのと、開放的空間にするには大開口が必須だがプライバシーを確保できない。そこで外壁は2階の天井まで立ち上げ、坪庭形状にバルコニーを取り、上部を2層吹き抜けとした。これにより見たくない水平方向の視界を絶ちながらも垂直方向の視界を広め、立体的に開放感のある外部空間が生まれた。さらに大きく立ち上げた外壁は白色の仕上げにすることで室内により反射光の入る明るい空間となった。

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