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アクリルの収納(寒天) 前見建築計画一級建築士事務所(Fuminori MAEMI architect office) インダストリアルデザインの 書斎 収納
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アクリルの収納(寒天) 前見建築計画一級建築士事務所(Fuminori MAEMI architect office) インダストリアルデザインの 書斎 収納

場の雰囲気をキメる調度品

Webデザイン事務所開設のセットアップのためにつくったテーブルと収納です。レトロモダンなアパートの一室を借りたものの、仕事を行う机も収納もない状態で、リノベ済みゆえにどこもいじれない状態でした。企業のアイデンティティとして和を感じる空間にしたいという要望のもと、リノベ済みの空間に馴染むように テーブルと収納をデザイン・レイアウトしました。本来の「調度品」という、空間を使い込んでいくために「塩梅良く仕立てるための家具」を考えるという意味に忠実に考え、テーブルはスチールのパレットに濃灰モルタルを流し、1台1台職人が金ゴテで仕上げ、日本古来の硯のように、または和菓子の塩羊羹のような風合いが取り込まれています。一方、収納は狭い空間のため、縦に伸びる従来の本棚では空間を圧迫するため、床置式の平べったい収納にしました。紙媒体のアートワークも編集している企業なので、それを額装できるスペースとして収納の蓋をアクリル板としました。上を渡り廊下として歩くことができ、狭いながらも移動による高さの変化や、空間の抑揚が生まれるようにできています。蓋は二重構造で、普段使わない参考書籍や書類はその奥にしまえるようになっています。鉄板で造られた箱にアクリル樹脂を固めた板がピタッと嵌っている姿は、寒天を流し固まった状態にも見えます。

計画年:2009年

クレジット: fuminori maemi - http://www.fma-arch.net/
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