若いご夫婦であるクライアントの希望は、「変形の敷地をうまく利用して、快適な住空間をつくって欲しい。」「英国の陶器メーカー「ウェッジウッド」のブルーが好きなので建物のどこかに使って欲しい。」というもの。
快適な住空間とは何かをもう少し掘り下げると「喫茶店で紅茶を飲んでいる時のゆっくりと時間が流れるイメージとか・・・」。
建物をコの字形にして中庭にシンボルツリーのヤマボウシを植え、全ての部屋から見えるように計画しました。また、壁で区切ることを出来るだけ避け、家全体がワンルーム形式となっています。1階と2階も吹き抜けを介してゆるやかに繋がり、家族の気配を感じることができます。建物の経年変化、暮らしの変化をどちらも楽しみながら生活できるような空間設計を目指しました。