サウンドデザイナーという特殊な仕事をしているクライアントのオフィス件居住スペースをデザインした。キッチン、ワークスペース、LD兼シアタースペース、ロフト(上部はベット、下部は収納の2段構造)というゾーン分けになっている。
天井は、既存の天井にある配管を完全に隠してしまうのではなく、有機的なフォルムの連続する板をルーバーのように設置し、圧迫感のない開放的な天井になるようにした。
トイレ、風呂以外は床から天井までの仕切りはなく、天井がワークスペースからシアタースペースまで連続していることで、立った状態では視界が抜け、空間を広く見ることが出来る。
また、逆に座った状態では家具で視界がさえぎられ、個室のように感じることが出来るようになっている。
ベットルームはFLから1メートル立ち上がり、ロフトのようになっていて、その下は広い収納スペースになっている為、狭い室内を有効につかえるようになっている。
コストを考慮し、床は既存のものを使い、トイレ、風呂等も位置を変えなかったので、間取りはリノベーション前とほぼ変わっていないが、家具をパーテーション のようにつかったり、ロフトをつくり、空間に立体感を与えることで、既存の空間からまったく別の空間へと変換することができた。