オフィス複合スペースのデザイン。
新しい場所は長く使い込まれたビルの 1.2階を展示スペース、 オフィスや接客スペースとして使用することとなった。
その中で既存のビルを見て周り、 コンセプトを考えた。
ご依頼頂いたこの企業様は 新たにモノを作っていく上で重要な機器を販売したり
実際にモノを制作している会社。
新たにモノを形創っていく場所として モノは出来上がった瞬間から 時間と共に生きていく。
その経年変化を空間に生かし、 形や空間が時間と共有して より良い使い方を表現していくことを目指した。
床や壁、天井は出来るだけ既存を残し、 新たな部分と共存させることにより、
古びた箇所は新たな素材となり、 新しい箇所はあたかも長く使われたような素材となり、 異空間を創り出す。
また、今回ご提案の部屋には応接室はもちろんのこと
外国の方々をもてなす 「無の和室」という部屋を設けている。
それはできるだけ過剰な表現を 控えるようにシンプルを心がけ、
和や洋といった様式を 意識させないようにすることで
どの時間(時代)にも当てはまらないようにした。 どんな時間にも、
様式にもあてはまらないこの空間で新たなモノの形、 価値が生まれていけばと願っている。