3次元のソフト開発や3次元用機器の販売を行っている会社で
ソフト&ハードを総括的に行う専門部署としての大阪支店単独オフィス。
立体物を製作できる特殊な3次元機器を主に販売しており
クライアントはシンプルながらもその機器のような特徴的な所を
アピールできる新しい表情をもったオフィス空間へとのご依頼。
また、計画場所が路面スペースということでファサード部分も同様の内容をご要望された。
3次元を製作する機器を間接的にアピールできる演出を考える中で「正方形」に辿り着ついた。
「正方形」は面をもつ立体として基本形とし、
3次元機器によって 生まれる多面体立体物とは対比的な位置づけとなる。
ファサードについてはシンプルな白い壁だけがあり、 「正方形」でくり貫かれたエントランスとした。
エントランスの壁は中央に会社名のロゴが入っており、
営業中である日中はロゴカラーである青色の光が四隅から ほんのりもれるようにした。
そして夜間は内部(オフィス=業務)の表現がさりげなく アピールできる仕掛け、
「正方形」が徐々に丸みをおびて変化する3次元機器の
機能を間接的に表すグラフィックサインが光るように表現。
内部はグレーの空間に床から浮いた白いボックスが現れ、
3次元機器によって製作された多面体立体物が展示できるディスプレイスペースと、応接スペースを設けた。
その立体物との対比でボックス正面やディスプレイ台、 天井部分に600個近くのオブジェ、
それらすべてを「正方形」とし、 多面体立体物がより浮き出し、
この機器の技術的価値を伝えられるように演出した。