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​東京大学くうかん実験棟 (​Space Lab, The University of Tokyo), 平沼孝啓建築研究所 (Kohki Hiranuma Architect & Associates) 平沼孝啓建築研究所 (Kohki Hiranuma Architect & Associates)
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​東京大学くうかん実験棟 (​Space Lab, The University of Tokyo), 平沼孝啓建築研究所 (Kohki Hiranuma Architect & Associates) 平沼孝啓建築研究所 (Kohki Hiranuma Architect & Associates)

人間が自然のバランスを崩すことで生まれた環境問題でもある「間伐材」に対し、実験的に小規模なスケールで、間伐材のみによるパビリオン的な建築の実現化を試みた。

必要最小限の機能と、実験的な空間をあわせ持つ現代の「あずまや」のようなこの建築は、加工精度が高く、曲げや圧縮の強度に優れた紀州材(間伐材)の特徴を利用している。素材断面が38 x 89mm、45 x 89mm、51 x 89mm、を基準とした材の積層(組み立て)を、強度品質の面からビス留めによる接続をおこなう。材の長さは@90mmのモデュール化した材を積み、壁面から屋根までのすべての面から採光を採り、建物の隙間から入る光の粒子が変化することで、多様な表情をつくる空間を取得することができる。新たな木造の構法をアピールすることができるこの建築は、高密度な市街地の狭小地などにも、重機の利用をおこなわずに、人力で建設可能な構法としての可能性も併せ持つ。間伐材を使用した新たなこの建築は、活用方法の乏しい間伐材の利用を促し、森林伐採を進めるのではなく、人間の活動によってバランスの崩れた自然環境を回復させる、ひとつの再生手段となることを意図している。

場所 : 東京都・目黒区

用途 : 研究所+展示場・休憩所

工事種別  : 新築 規模

構造 : 木造・木造ブロック積層構法 (新工法)

建築面積 : 50.07㎡

延床面積 : 47.39㎡

クレジット: Photo : © Satoshi ShigetaCourtesy of Kohki Hiranuma Architect &amp; Associates
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