線路際に建つ理容室併用の2世帯住宅 。
店舗と住居の距離、2世帯間の距離、その交わり方 「近すぎず、遠すぎず」を意識して設計しています。 予算や空間を有効に使うために 共有できるものは共有しつつ、それでも適度な距離感を 保つように考えました 。
長い玄関土間が、それぞれの世帯間と店舗を 分けて繋ぐクッション空間です。
この建物は、多く合板を仕上げ材として使用していますが 、1階親世帯はシナ合板をクリア仕上げで 。2階子世帯はラワン合板に濃い茶 、黒茶と赤茶を組み合わせて塗装 。ご夫婦とお父様の仕事場である理容室は ラーチ合板で仕上げ 、ひとつの建物でありながら、それぞれの場の雰囲気を持たせています。
2008年7月竣工/埼玉県 /店舗併用住宅/木造2階建て /179.33平米
写真/上田宏