美しい田園の緑に埋まるように建つ調剤薬局。
病を患う利用者が薬を待つ時の心理的な苦痛から開放されるために癒しの空間を医療施設の一部と捉えデザインした。
内装材に木材などをふんだんに使用して空気を浄化し木の香りなどによる五感を刺激する空間をめざした。
畳スペースやカフェスペースを設けて病の重さや世代の差によるストレスをゾーニングによって解消した。
畳スペースに腰掛けると緩やかに盛られた芝生のマウンドスロープがブラインドとなり俗界の不要なものを切り取った景色を眺める事ができる。
単に器の機能に留まらず建築自身が一歩踏み込んで医療にかかわることができた。
GOOD DESIGN2009受賞
平成21年度「日事連建築賞」奨励賞
第3回「愛知県建築士事務所協会建築賞」会長賞
種別:新築
用途:調剤薬局
規模:延床面積:99.96㎡
構造:木造平屋
所在地:愛知県一宮市
竣工日:2008年1月