己斐中の家|吉田豊建築設計事務所 吉田豊建築設計事務所 YUTAKA YOSHIDA ARCHITECT & ASSOCIATES ミニマルスタイルの 寝室 造作家具 収納 収納システム テレビボード エアコン隠し ラワン合板 木造 インテリア 塩ビタイル Pタイル 建築
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広島市街地を囲む山裾に点在するひな壇状の造成地の1つ、その端部に位置する敷地は、崖に面して3段の高低差をもち、不定形な平面形状であること、またその狭さのため、長らく駐車場として利用されていた。

この敷地に目を留めたクライアントは、眼下に広がる景色を臨む豊かな住まいを求めた。

最初に敷地訪れたときに、崖の上にすっと力強く立つ塔のような建築を強くイメージした。車2台分の駐車スペースを確保しながら、道路レベルで重層する整形な平面形状を模索した。長方形に三角形を組み合わせた構成は、特異な敷地形状に対し、最大限に有効なフットプリントを求めたためである。また、道路斜線制限にかかる建物条件を、天空率でクリアする際に道路に接した辺が小さなフットプリントであることが功を奏している。

3層構成のうち、2階に主たる生活の場を、最上階に寝室、水廻りを配置した。そして1・2階の長方形平面部には、天井の構造材を格子状に露しとし、外へと向かう方向性を与え、景色を切り取るような開口部を設けた。一方、三角形平面の空間は、フラットな天井として、生活を包み込むようなスリット状の小さな開口部を採用した。これらの単純な組合せと、その間に挿入した階段と、異なる天井高さを与えることで、小さな住まいに空間の濃淡を生み出している。

内装は、床には1階はモルタル、2・3階には近似色のPタイルを使用し、壁と天井にラワン合板を用いた。階段や造作材も壁天井同様にラワン合板で統一することで、空間を少ない素材で包み込んだ。内部から外部へ連続する壁面をもつため、外壁の左官仕上げも、木部の色との親和性を意識した配色とし、内部空間が素材を変えながらも外部へとつながる広がりを生み出している。

敷地形状から生まれた5辺の壁面をもつ平面形状は、4辺の平面では獲得できない不思議な奥行きと広がりをもつこととなった。そこに断面的な操作を加えることで、豊かな内部空間を内包しながら、敷地眼下の景色をつかむ豊かな住まいが実現した。

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