オーナー3住戸+賃貸2戸+アトリエからなる集合住宅。
「独立した落ち着き」や「室内外のつながり」戸建住宅の特徴と
集合したことから生まれる「大きな空間の展開」とを合わせ持つ建築をめざす。
■全体配置
オーナー部分と賃貸部分とを2分し、その中央へと導入することで、両者が緩衛しない配置とした。
■住居計画
住戸を南北に細長い形とし、間にテラスなどを挟んで並べる事で、各住戸の独立性を高めた。
同時に、各居間を、テラスに面して開放的に設ける事で内外が一体に広がる住空間を展開した。
居間の天井を高くし、全面ガラスとすることで、開放感を高めると共に、大きく庇を張り出す事で、
夏の日射制御、雨の日のテラスの利用も可能な計画とした。
この居間の吹抜と、北側寝室の吹抜とを繋ぐように、中間にロフトを設ける事で
南北の通風を促すと共に、屋上から輻射熱に対する緩衛スペースとした。
■構造計画
住宅に合ったスケールを生み出すため、小径の鉄骨柱(100角)による架構とした。
開放的な空間実現のため、垂直面3方向ブレス+剛性床により、一方向が全面解放となる構造とした。
駐車場は住宅内から見えないように、2階を、6m持ち出し、最低限の柱で支える構造計画とした。
この大きく持ち出した外観が、伸びやかな建築造型となることを意図している。
photograph KAROKU KATO
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆